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 米アップルが今夏に新型のテレビ「iTV」を発売するとの観測が広がっている。2001年に「iPod」、2007年に「iPhone」、2010年に「iPad」と立て続けに革新的な製品を世に送り出した同社のことだから、テレビの世界でも革命を起こすに違いない、との期待が消費者の間で高まる。

 シャープと韓国サムスン電子のどちらか、もしくは両社が製造を担当するとの未確認情報もある。ウラをとって記事化しようと各方面を当たってはいるが、まだ書けるだけの材料はそろっていない。

「リンゴの気持ちがあるから」

 今年1月10日から13日まで米ラスベガスで開かれた、世界最大の家電見本市「CES(コンシューマー・エレクトロニクス・ショー)」を筆者は取材で訪れた。CESを視察していたシャープの片山幹雄社長に話を聞く機会があり、真相を尋ねてみた。片山社長によれば、「リンゴ(アップル)の気持ち(思惑)があるから、私としてはコメントしようがない」とのこと。

 筆者がラスベガスを去った当日に、サムスン電子のイ・ゴンヒ会長が入れ違いにCESの会場に現れたようだ。話を聞く絶好の機会を逃したが、思い切って視察中のゴンヒ会長に直撃したところで、コメントをもらえたかどうか。

 一番気になるのは、iTVがどんな製品になるかだ。アップルの秘密主義は徹底している。

 「iTV」という名前だって、他のアップル製品から周囲が類推しているだけにすぎない。機能についても、「リモコン操作が格段にシンプルになる」などと、曖昧な噂がまことしやかに語られている程度である。

 アップルはiPhone 4Sに、人間の音声を理解するエージェント機能の「Siri」を搭載した。iTVにもSiriの機能を搭載して、視聴者がテレビに向かって「チャンネルをNHKに変えて」「ユーチューブを見せて」「今日の予定を表示して」など、口頭で操作できるようにするかもしれない。任天堂のゲーム機「Wii」やマイクロソフトの「Kinect」のように、ジェスチャーで操れる製品になる可能性だってある。

 ひょっとしたらディスプレイがタッチパネルになっていて、画像を指で操作できるのかもしれない。iPhone、iPadを作ったアップルならお手のものだろう。想像は膨らむばかりである。

 現在、アップルは「アップルTV」なる箱型の装置を発売している。テレビに接続して、ネット経由で映画などを楽しめる製品だ。

 昨年10月に死去したスティーブ・ジョブズ前会長は生前、アップルTVを「まだホビー(趣味)の段階の製品」と評していた。iTVはホビーの粋を超えた、驚くべき製品になるのだろう。

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