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「インターネット以後」の日本でどう働き、どう生きるか?

「町おこしなんか大嫌い」、2人の男女の挑戦

2012年2月8日(水)

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 西洋社会において、キリストが誕生する以前と以後では、生きるテーマも生活様式も思考方法も社会の意味も大きく違って見えるのだろう。同じように、人類にとって、インターネットが本格的に普及した1995年以前と以後では、さまざまな価値観や方法論が大きく変化した。アフター・インターネットの世界で、新しい個人の生き方の模索が始まっている。

 柳澤大雅くんは、東京の世田谷に生まれ、若い時から劇団に入って芝居に熱中したり、大道芸をしながらヨーロッパを放浪したりして過ごしてきた。両親の死別を経験し、1998年、東京の生活を捨てて奄美大島に渡った。それも中心部の奄美市から遠く離れた瀬戸内町・嘉鉄集落に移住した。

 もともとシーカヤックが好きだったので、シーカヤックのガイドが出来ればよいと思ったが、最初はあまり期待もせず、地元でアルバイトでも探しながら細々と暮らせれば、良いぐらいの感じでいた。ところが「海辺のさんぽ社」という名前で、シーカヤックによる離島ツアーや、シュノーケリングサービスを用意し、宣伝費をかける余裕もないので、無料で使えるウェブサービスを使って、ホームページを立ち上げると、お客の方から探しに来てくれて、予想以上のお客がついた。今では、アルバイトをする必要もなく、本業で食べていけるようになった。仕事がない時は、一人でシーカヤックで無人島に渡り、砂浜で読書したりツイッターを楽しんだりしている。

 柳澤くんに会った時に、こんな話をしてくれた。「橘川さん、通販の場合、『北海道、沖縄を除く全国送料無料』というケースが多くて、奄美大島は鹿児島県内ということで、ほとんど送料無料で届くんですよ。欲しいものは何でも手に入るから、都市生活と変わりません」と。

 僻地なので光回線は来ていないがADSLは来ている。全国的にも離島などの通信環境は国が整備を支援しているので、テレビは電波が届かなくてもケーブルテレビがある。ラジオもインターネット経由のストリーミング放送で、都市と同じ音質で聞くことが出来る。柳澤くんは、iPadで雑誌を買って読んでいるし、映画もiTunesでレンタルして無人島のテントの中で観ている。

 柳澤くんは、インターネットのメリットを最大限に使い、豊かな自然の中で新しい生活を営んでいる。

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「「インターネット以後」の日本でどう働き、どう生きるか?」の著者

橘川 幸夫

橘川 幸夫(きつかわ・ゆきお)

デジタルメディア研究所代表

1972年、音楽雑誌「ロッキングオン」創刊。78年、全面投稿雑誌「ポンプ」を創刊。その後も、さまざまな参加型メディア開発を行う。現在、阿佐ケ谷アニメストリート商店会会長、未来学会理事などを勤める。

※このプロフィールは、著者が日経ビジネスオンラインに記事を最後に執筆した時点のものです。

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