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失敗するかもしれないベンチャーにエンジェルが平気で投資できる理由

ジョブズの値切り方

  • 曽我 弘,能登 左知

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2012年2月15日(水)

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 現代のシリコンバレーの起業風土を下支えする立役者はエンジェルと呼ばれる個人投資家です。表舞台には派手に登場しませんが、成功するベンチャー企業の影には必ずといってエンジェルの存在があります。「エンジェルなしにベンチャー企業の成功はない」と言えるほどです。あなたの背後にいるのはエンジェルですか? それとも?

エンジェルマネーはコンバーティブルローンが通例

 エンジェルの多くは、自らも何かのビジネスで成功した人たちが多く、エンジェルが出資するお金のことをエンジェルマネーとよびます。ビジネスプランの内容にもよりますが、出資額は300万円から上限は2000万円程度が相場です。エンジェルたちは個人としてよりも、数多くあるエンジェルのグループに所属し、そのグループとしてまとめて2000万円から1億円くらいの出資をするケースがシリコンバレーでは多いのです。

 ベンチャー企業は、個人のつながりからエンジェルに出資してもらう人もいれば、エンジェルたちが出資を検討する集会でプレゼンテーションを行い、その場で選ばれた人がエンジェルマネーを受け取ります。ここまでは日本のエンジェルとシリコンバレーも似ています。


エンジェルという名の現実主義者

 しかし、違ってくるのはここからです。シリコンバレーのエンジェルたちは、自分たちが投資しようとする会社が、一体どのくらいの企業価値や時価総額があるのか、分からない状況であっても投資してしまうところです。スゴい度胸だと思いませか? エンジェルは慈善活動家でもありませんし、単にノリだけで投資はしません。

 設立して間もないアーリーステージのベンチャー企業に出資をするエンジェルは、エンジェルマネーを投資するその代わりに「コンバーティブルローン」をとるというかたちでお金を貸します。そう!お金はあげているわけではなく貸していることを間違わずに!コンバーティブルローンとは「転換社債型新株予約権付社債」(convertible unsecured loan stock 株式に転換する権利が付いた社債)のことです。

 これはローンですから、もしこの会社がうまく行かず撤退する時、起業家やベンチャー企業は借金をしてでも返す必要があるのか、と心配されるかもしれませんが、その場、投資をする際に結んだ契約書には「会社を清算した時点で、お金が残っていれば返す」という内容の条項がきっちり書き盛り込まれています。

 通常はベンチャー企業や起業家が受け取ったエンジェルマネーは開発費として使い切ってしまっていることが多いので、「返すお金がない=つまり返す義務はない、と言うことになります。ここが銀行ローンのように、何が何でも貸した金は取り戻すという契約内容とは大きく異なる点です。

 さて、ここからがポイントです!
 このコンバーティブルローンするときの株価はどう決まると思いますか?

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