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モテるオトコ、人気ブランド~どうやらヒトは「謎」に魅せられる

2012年2月14日(火)

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 先日、文筆家の平川克美さんと対談する機会がありました。

 対談のテーマは「面白会社学入門」。予定では、平川さんがインタビューアになって僕に聞くという趣旨でした。ところが、実際には僕が平川さんに質問してばかりの対談となりました。というのも、平川さんの著書を以前から読んでおり、そこには会社というシステムそのものに対する深い洞察があり、僕も気いた点がいくつもありました。そんなこともあり、平川さん自身にぶつけてみたい質問があったからです。

 そこで今回の記事では、その対談の時に出た話題の1つを取りあげて書いてみたいと思います。

 それは、ビジネスにおける「謎」についての話です。

 以下、平川さんの著書「反戦略的ビジネスのすすめ」から引用をします。

 変な話ですけれど、その価値がたいへんよく理解でき、その性能がスペックにみごとに表示されており、価格設定もまことに合理的……というような商品はむしろ売れないんじゃないですか?
たとえば、ユニクロは何年か前にフリースニ千万着という驚異的なセールスを記録しましたが、あの現象をほとんどの評論家は「品質のわりに価格が安い」という「割安感」によって説明しました。
でも、消費者の本当の気分を言葉にすると、「どうしてこんなに安いのか、その合理的理由がわからない」ということがむしろ鍵だったのではないでしょうか?
つまり、商品の価値の「考量不可能性」が「もう一度ユニクロに行かねば」という
消費者サイドの焦燥感に点火したということはなかったのでしょうか?

~省略~

 よくわからないものを手にしたとき、人はその価値を計量しようがないので、
もう一度出会うという仕方で理解を経験に変換しようとするわけですね。

 この話は、非常に興味深い話です。

 確かに、人は本能的に「謎」にひかれるという話は合点がいきます。
 謎めいた女性や男性は、異性にモテるものです。

一緒にカヤックを創業した久場も学生時代から女性にモテていた

 考えてみれば、僕と一緒にカヤックをつくった久場智喜も、学生時代から女性によくモテました。なぜモテるのかを分析したところ、「彼は何を考えているかよくわからない」という魅力があることに気が付きました。やはり神秘的であることは有利なのです。
(ちなみに、神秘的に見えている久場ですが、実は中身がないというか、いや中身がないといっても悪い意味ではなく、いい意味で、つまり中身がなさすぎて、素直すぎて、神秘的という感じなのですが・・・)

 そのように考えていくと、もしかしたら僕がカヤックの創業者の一人として久場に声をかけたのは、昔から無意識にカヤックという会社にあえて本能的に「謎」を持ち込もうとしていたのかもしれないということに気が付きました。学生時代に僕が出会った人間の中でも群を抜いて謎の漢(ヲトコ)でしたので。

 もともと、カヤックは学生時代の友人3人で作った会社です。CTOの貝畑政徳は高校時代からの友人であり2人で始めようと思ったところで、もう1人声をかけたのがその久場でした。創業したばかりの頃は、「貝畑と柳澤が一緒にやっているのはよく分かる。お互い役割分担も違うから、でもなぜ久場がいるのかが分からない・・・」とよく言われたものです。その頃のカヤックをよく知る監査役にすら同じことを言われたぐらいです。

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「モテるオトコ、人気ブランド~どうやらヒトは「謎」に魅せられる」の著者

柳澤 大輔

柳澤 大輔(やなさわ・だいすけ)

面白法人カヤック代表取締役

1998年、学生時代の友人と共に面白法人カヤックを設立。数千~数万人規模のネットサービスを幅広く展開。ユニークな人事制度や、ワークスタイルなど、制度面も実験中。

※このプロフィールは、著者が日経ビジネスオンラインに記事を最後に執筆した時点のものです。

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崔 元根 ダブル・スコープ社長