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冬のサマータイム、意外な効用

寒くても朝型生活で効率アップ

2012年2月13日(月)

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 寒波到来で冷え込みが厳しい日本列島。ただでさえ朝起きるのがつらく、出勤もおっくうに感じるだろう。こうした中、日用品大手のユニ・チャームの社員は去年よりも1時間早い朝8時に出社する。業務時間を1時間前倒しするサマータイム制を通年化したからだ。

 「家を出るときはまだ外は暗い。かなり寒い」

 東京都港区にある同社の本社に1時間30分かけて通勤する社員はこう話す。

 サマータイムは文字通り夏に導入するもの。本来は日照時間が増加する朝の時間帯を有効に活用するのが目的。夏の早朝は日が早く昇るうえ、夕方に比べ涼しい。早くから働けば空調費が節約できる、導入前よりも仕事が1時間早く終わるようになるので、個人にとっては自由な活動時間増えるといったメリットがあるとされる。

 逆に冬の朝は暗く寒い。日の出の遅い冬にはそぐわないはずだ。

毎週月曜日の朝8時から開催するユニ・チャームの経営会議

 では、なぜユニ・チャームでは1年中、サマータイムを続けるのか。最大の理由は、導入後に業務の大幅な効率化が進み、残業時間が以前より減ったことにある。

 サマータイムを推進する企画本部の松浦健之マネジャーは「サマータイムの導入後、1人1カ月あたり平均3時間以上残業が減った」と話す。

全国1500人の社員が対象

 同社がサマータイムを導入したのは、東京電力福島第1原子力発電所の事故による電力不足に対応するため。従来の午前9時~午後5時50分の勤務時間を1時間繰り上げた。

 当然のことだが、朝1時間早く出社しても、1時間以上早く帰らないと業務時間は短くならない。つまりは節電にはつながらない。サマータイムの導入と平行して同社は、いかに業務時間を短くするか、全社的に取り組むようになった。

 同社では、各社員が1週間ごとに目標を掲げ、これに関する課題や戦略を掲げ、計画に落とし込んでいく仕組みを実施している。計画を元に細かくスケジュールを立て、上司が進捗を細かくチェックする。本人だけではなく上司も一緒になって勤務時間の短縮に努力したことで、結果的に残業時間が大幅に減った。

 当初は、9月末でサマータイムを終える予定だったが、この成果を受け計画を変更して3月末まで適用を延長。さらに今年1月には4月以降も通年で続けると決定した。

 業務効率の改善という効果が明らかになるにつれ、対象社員数も増やした。当初は本社の管理部門を中心に700人を対象としていたが、昨年10月から営業部門や地方の拠点にも適用して1500人へと対象を広げている。

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「冬のサマータイム、意外な効用」の著者

宇賀神 宰司

宇賀神 宰司(うがじん・さいじ)

日経ビジネス記者

日経クリック、日経ベンチャー(現・トップリーダー編集などを経て、2007年1月から日経ビジネス編集記者。流通、中小ベンチャー、マネジメント、IT(情報技術)を担当する。

※このプロフィールは、著者が日経ビジネスオンラインに記事を最後に執筆した時点のものです。

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