「記者の眼」

大繁盛、ペット葬儀ビジネスの内側

軽トラ業者に託されたワンチャンはどう火葬される?

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2012年2月20日(月)

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 先日、記者の知人の老犬が息を引き取った。知人宅は比較的大きな一軒家だが、折りしも建て替え工事中のため、遺体を庭に埋める訳にもいかない。家族のように可愛がった犬だ。愛着がある。夜になるのを見計らって近くの河川敷に埋めにいく、なんてとんでもない。ペットの埋葬業者もインターネットなどで虱潰しに調べた――。

 内閣府の調査(2010年)によると、自宅でペットを飼育している家庭は34.3%。この数字は、1970年代からほぼ横ばいで推移している。それに対して、ペット関連の消費は右肩上がりだ。ペット1匹当たりの年間支出は、95年が約1万1000円だったのに対し、2009年には約1万8000円と大きく増加している(総務省統計局調べ)。ちなみに50代の世帯での支出は約2万9000円にも上る。子育てが終わった後の団塊世代のペット志向の高さを表しているのだろうか。

 この数字の裏にはペットの「家族化」がありそうだ。ひと昔前までは、例えば犬は、庭の小屋で暮らしていた。それが近年、家の中に入ってきて、人間と寝食を共にするようになり、ペットが「ウチの子」になったのだ。

 この「ウチの子」現象が原因で、ある業種が活性化している。ペット埋葬業である。

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鵜飼 秀徳(うかい・ひでのり)

日経ビジネス記者



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日経ビジネスに在籍する30人以上の記者が、日々の取材で得た情報を基に、独自の視点で執筆するコラムです。原則平日毎日の公開になります。

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