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世界経済が抱える4つのリスク

  • ノリエル・ルービニ氏

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2012年3月1日(木)

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ギリシャがデフォルトする危険は低下しているが、世界経済の成長を阻むリスクが4つある。欧州経済の不確実性、新興国の成長の鈍化、米国の緊縮財政実施に伴う逆風だ。そして、何より大きな打撃となり得るのが、イランを含めた中東情勢を巡る不確定要素だ。

 昨年末以来、明るい展開が相次ぎ、投資家の信頼感は改善している。世界中の株式とコモディティーの上昇に牽引される形で、リスク資産も急騰し始めた。

ギリシャ、デフォルトリスクは低下

 米国のマクロ経済指標は改善基調にあるし、先進国の優良企業の収益は引き続き極めて堅調だ。中国を含む新興国の景気は、わずかな減速にとどまっている。ユーロ圏の一部加盟国が無秩序なデフォルト(債務不履行)を引き起こしたり、ユーロ圏から離脱するというリスクも低下している。

 加えて、マリオ・ドラギ新総裁の指揮の下、欧州中央銀行(ECB)は、ユーロ圏の銀行システム及び政府の重圧を低下させるためには、必要なあらゆる手段を講じる方針と見られ、さらなる利下げも辞さないだろう。

 先進国と先進国の中央銀行は金融市場に巨額の資金を投入し、流動性を確保している。そのため当面、金融市場の不安定さは低下し、信頼感は上昇、リスク回避の動きも今のところ大幅に後退している。

 しかし、今年は少なくとも4つのリスクシナリオが現実のものとなる可能性がある。いずれも世界経済の成長を阻み、最終的に投資家の信頼感の悪化とリスク資産の価格下落を招く公算が大きい。

 第1のリスクは、ユーロ圏が周辺国を中心に既に深刻な景気後退に陥っているのに加えて、ここへきて中核諸国にまで景気後退が波及してきたことだ。

 ドイツとフランスの直近の鉱工業生産の落ち込みがこの点を如実に示している。銀行が資産売却や与信枠の絞り込みによって債務の圧縮を図っているのに伴い、銀行システムの信用収縮は厳しさを増しており、これがさらなる景気の冷え込みを招いている。

 目下、ユーロ圏周辺国では財政緊縮策を受けて景気が悪化の一途をたどっている。だが、無秩序なデフォルトの可能性が後退したという安心感が広がり、ユーロが買われることになれば、今後、競争力の回復は難しくなる。

 これら諸国が競争力を取り戻し、成長を遂げていくには、ユーロの対ドル相場は1ユーロ=1ドルに向けて下落する必要がある。

 ギリシャが無秩序な破綻に追い込まれるリスクは後退しているとはいえ、政情不安や社会不安、追加的な財政緊縮策の実行により、同国が景気後退から不況に突入すれば、破綻リスクが再び現実味を帯びることになるだろう。

中国の景気減速は明らか

 第2のリスクは、中国及びほかのアジア諸国においても景気の鈍化が鮮明になっていることだ。

 中国の景気が減速に向かっていることは紛れもない事実だ。輸出の伸びが急減し、ユーロ周辺国向け輸出はマイナスに転じた。輸入の伸びも低下しており、これは将来の輸出成長に警戒信号が点滅していることを示す。

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