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「堅守」の投信に学ぶ日本株の選び方、買い方

積極的に選び、保守的に運用する鎌倉投信

  • 小谷 真幸

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2012年3月2日(金)

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 1月後半以降、日本株相場は堅調な値動きが続いている。日経平均株価は2月に入り約1割上昇。欧州債務問題の小休止や米国景気の回復に加え、足元では日銀の追加金融緩和を機に円安が進展。外国人投資家が買い姿勢を強め、相場を押し上げている。

 もっとも、個人投資家は目先の調整への警戒感をぬぐえないようだ。東京証券取引所が発表する信用取引の買い残高(東京・大阪・名古屋の3市場)は減少傾向にある一方で、売り残高は増加が続く。目先の調整入りを想定し、空売りを入れている個人も多いと見られる。ここ数年、突然の株価急落で幾度となく痛手を受けてきた個人投資家だけに、上昇相場においそれと飛びつく気にはなれない面があるのも仕方ないところだろう。

 相場が調整局面に入った場合でも、痛手(運用資金の目減り)が比較的小さければ、その後に投資意欲が萎えることも少なくなるかもしれない。そこで参考になるのが、下げ局面で価格が値下がりしにくい投資信託、いわば「守りに強い」投信の運用手法だ。痛手の傷がなかなか癒えないのであれば、まずは守りを固めるのも一手と言える。

いつでも買い出動できる余裕を

 そんな守りに強い投信として最近、個人投資家の関心を集めているのが、独立系投信運用会社の鎌倉投信が扱う「結い2101」だ。投信をテーマにブログを書く“目の肥えた”個人投資家の約60人が投票する「投信ブロガーが選ぶ! ファンドオブザイヤー2011」では2位を獲得し、前年度の10位から評価を上げている。

 2011年初からの結い2101の価格(=基準価額)の推移を見ると、同年3月の震災発生時には日経平均株価と同様に急落したものの、下げ幅は相対的に小さかった。その後、1カ月ほどで震災前の水準を回復し堅調に推移。同年8月や11月にあった相場急落局面でも、下げ幅は限定的だった。足元の価格は2011年初を5%程度上回り、日経平均株価がいまだ震災前の水準を回復できていないのとは対照的だ。

株式相場の下落局面でも下げ幅が小さい「結い2101」

 結い2101のこれまでの運用の中身を見ると、まず目に留まるのがキャッシュ比率の高さ。常時、運用資産(=純資産額、1月末時点で11億円強)の3分の1程度を現金として手元に置いている。株式の組み入れ比率は残り3分の2なので、ほぼ全額を株に投じる一般的な株式投信に比べれば、価格変動の大きさ(=ボラティリティ)がその分、小さくなるのは当然だ。下げ相場に強い基本的な要因はここにある。半面、上げ相場では価格上昇の勢いが弱くなる面もあるが、そこはトレードオフの関係だ。

 これだけ現金比率が高ければ、投信購入者の一部から解約の申し出があっても、運用中の株を売却せずに済むメリットがある。「資金に余裕を持って投資する」ことが安定した運用につながるのは、個人の株式投資でも同じだ。そして現金が手元にあれば、いつでも買い出動できる。目をつけていた優良銘柄が相場全体に連れて値下がりした時などは、買いの好機となる。実際、結い2101は震災直後の急落局面で、「それまでで最大の買いを入れた」(鎌倉投信の新井和宏・資産運用部長)と言う。この時に買い込んだ株が、その後の急ピッチの価格回復に寄与したと見られる。個人でも資金に余裕があれば、好機には新たな銘柄を買えるし、既に保有する銘柄を追加購入して平均取得単価を下げることもできる。

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