• BPnet
  • ビジネス
  • IT
  • テクノロジー
  • 医療
  • 建設・不動産
  • TRENDY
  • WOMAN
  • ショッピング
  • 転職
  • ナショジオ
  • 日経電子版

「儲けすぎない」経営

戦わずして勝ち残る方法

2012年3月15日(木)

  • TalknoteTalknote
  • チャットワークチャットワーク
  • Facebook messengerFacebook messenger
  • PocketPocket
  • YammerYammer

※ 灰色文字になっているものは会員限定機能となります

無料会員登録

close

 「ビジネスである限り、どこまでも儲けを追求しないといけないんだろうか」

 最近、企業のあり方について、そんなふうに考える機会が増えた。3・11から1年が経ち、その間、被災地に何度も足を運び人々の声を聞いた。その影響もあるのかもしれない。どうも、鼻息荒く、利益だの売り上げだのと取り立てる気分になれないのである。

 やれ、どこぞの業界では某社が「ひとり負け」だとか、他社を食い物にして利益をさらったとか…。経済の潮流を語るうえでは重要な目線なのかもしれないが、イマイチ気が乗らない。

 こういうことを書くと、「センチメンタルなことを言って。それでも経済誌の記者か」などと呆れられそうだ。が、取材先で出会った経営者に売り上げや利益について尋ねると、「売り上げを伸ばすことは重視していない」とか「従業員の雇用を守れて、安定した生活を送れるだけの稼ぎがあれば十分」といった声を耳にする機会が増えた気がする。

 そんな人に共通しているのは、人口や顧客ターゲットの限られた地域でドミナント経営している企業のトップであること。売り上げ規模は数十億円、まさに中小企業だが、キラリと光る何かを持っている。その輝きを感じた顧客は、その企業の「ファン」となって、消費者として経済活動を支援する。

 ちょっとやそっとの経済情勢の変化で、日常の消費行動が揺らぐことはない。だから結果的に、競合他社が価格競争で消耗戦を繰り広げていても、その流れとは一線を画しつつ、地道に粛々と「勝ち続けて」いる。

 2月に出合ったスーパー「福島屋」(東京都羽村市)がまさにそうだった。今日は東京の西のはずれにある食品スーパーの物語から、戦わずして勝ち続ける方法について考えたいと思う。

「共栄共存」は絵空事ではない

 JR羽村駅を出て数分歩くと、食品スーパーや花屋、レストランなどが立ち並ぶ洒落た街並みが広がる。これらの店を運営するのが、福島屋だ。

東京都羽村市にある食品スーパー「福島屋」。生産者と顧客を巻き込みながら店作りに磨きをかけ、他社との差別化に成功している(写真撮影:古立 康三)

 酒屋やコンビニエンスストア、青果商を経て1980年に設立した同社は、2011年9月期時点で年商41億円、従業員数360人ほどの中堅企業だ。折り込みチラシなどを一切撒かず、徹底的に地域に密着した経営手法を貫いているため、その存在を知る読者は少ないだろう。拡大路線とは一線を画すが、1980年以来、30年以上にわたり黒字決算を続け、自己資本比率も80%に達している。

コメント0

「記者の眼」のバックナンバー

一覧

「「儲けすぎない」経営」の著者

瀬戸 久美子

瀬戸 久美子(せと・くみこ)

日経WOMAN編集部

旧・日経ホーム出版社(現日経BP社)に入社後、日経WOMAN、日経TRENDY、日経ビジネス編集を経て2013年4月より現職。

※このプロフィールは、著者が日経ビジネスオンラインに記事を最後に執筆した時点のものです。

日経ビジネスオンラインのトップページへ

記事のレビュー・コメント投稿機能は会員の方のみご利用いただけます

レビューを投稿する

この記事は参考になりましたか?
この記事をお薦めしますか?
読者レビューを見る

コメントを書く

コメント入力

コメント(0件)

ビジネストレンド

ビジネストレンド一覧

閉じる

いいねして最新記事をチェック

日経ビジネスオンライン

広告をスキップ

名言~日経ビジネス語録

日本の社会に足りないのは起業家精神です。

デイビッド・ルーベンシュタイン 米カーライル・グループ共同創業者兼共同最高経営責任者