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経営者に必要なのは5年先、10年先を読む力

さわかみ投信・澤上会長を迎えて【1】

  • 渡邉 美樹

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2012年4月2日(月)

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渡邉 今回は、さわかみ投信会長の澤上篤人さんを講師に迎えてお話をうかがいたいと思います。

 澤上さんは日本を代表する投資信託会社の代表を務められています。本格的な長期保有型の投資信託を運営されています。これまで多くの企業を見て、分析しながら投資され、運用成績は日本でもトップクラスです。 

消費者がモノを買わない成熟段階の日本経済

澤上 今日は、企業経営や資金繰りについてお話しします。まず最初に日本経済についてです。最近の日本経済はあちこちでダメだ、ダメだと言われていますが、本当はダメなばかりではないのです。

 日本は今まで、すさまじい右肩上がりの成長を続けてきた後に、バブルが弾けて20年がたってしまいました。しばらくは厳しい状況が続くかもしれないけれど、いずれは成熟経済の形がはっきりと出てきます。

 ここで考えたいのは、発展段階と成熟段階では、経済の成長の仕方が全く違うことです。例えば発展段階は、今の中国をイメージしてください。今から30年前の中国の人たちは人民服を着ていました。それが改革開放後は、色とりどりの服を着たり、背広を着たりするようになりました。人々は一度、豊かさを知ってしまうと、もっと豊かになりたいと思って止まらなくなる。必死になって働き、働いて得た給料やボーナスをどんどんモノに変えていく。そういう時代は、経済は放っておいても拡大します。

 日本もかつてそうでした。戦後の瓦礫の中で、まず最初に必要だったのは食料、衣料、雨露を凌ぐトタン屋根でした。少し生活が良くなったら、洗濯機を買って、ラジオを買って、炊飯器や冷蔵庫も買って、そのうち白黒テレビまで買えるようになった。そして次には、カラーテレビ、クーラー、自動車。みな豊かな生活を実現しようと必死になって働いては、もらった給料で買っていったのです。

 経済というのは、お金を使えば使うほど伸びるのです。日本がものすごい高度経済成長を経験したのは、ひとえに日本人全員が「もっと豊かな生活を実現したい」「あれも欲しい、これも欲しい」と必死になって働き、次から次へとモノを買ったからです。その結果として長期高度成長し、勢いが余って突っ走ってバブルになった。

 今はどうして日本経済が成長しないのか。理由は簡単です。みんなが何もかも持ってしまったからです。我々はすでにモノを持ってしまったから、これといって買うモノがない。だからお金を使わない。お金を使わないから経済が伸びない。これが今の問題です。

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