• ビジネス
  • IT
  • テクノロジー
  • 医療
  • 建設・不動産
  • TRENDY
  • WOMAN
  • ショッピング
  • 転職
  • ナショジオ
  • 日経電子版
  • 日経BP

エンジェルたちがイヤがる「資金調達の負けパターン」

5000万必要な事業で1500万だけ調達。あなたは事業を始めますか?

  • 曽我 弘

  • 能登 左知

バックナンバー

2012年4月6日(金)

  • TalknoteTalknote
  • チャットワークチャットワーク
  • Facebook messengerFacebook messenger
  • PocketPocket
  • YammerYammer

※ 灰色文字になっているものは会員限定機能となります

無料会員登録

close

“ツバ”をつけられている?

 「今度、あるベンチャーキャピタルから投資してもらうことになりました」

 そううれしそうに話すベンチャー企業Dさんに、「いくら投資してもらうのか」聞いて驚きました。たった1500万円だったからです。

 思わず「お金のツバをつけられてしまったんですね」と言ってしまいました。

 実は、これが今の日本で起きている投資の姿です。

矛盾だらけの資金調達

 「先日お話を伺った時は、プロトタイプ試作に5000万円は必要だと言っていましたが、1500万円で当初の計画通り立ち上げができるのですか?」
 Dさんに尋ねると
 「ぜい沢を言えばきりがないけど、この1500万円でまずはとにかく行けるところまで頑張りますよ」と嬉しそうな面持ちで答えるのです。

 「それで、残りの3500万円はどこから調達するつもりなのですか?」と聞いてみましたが、返ってきた答えにさらに驚きました。

 Dさんの資金調達する時のロジックはこうなのです。

 まず、他のVCも2、3社あたってみたが、残りの3500万円が出せそうなところがない。

 仕方がないから、いろいろ経費を切り詰めて優秀なエンジニアは高いからパートタイムでアルバイトを雇い開発を進める

 1500万円の範囲で、できるところまで開発をする。

 その過程でその技術の用途の可能性を探り続け、資金が底をついたら、また小額でも出してくれそうなVCを探す

 しかし、そう簡単に残りの3500万円をまとめて出してもらえるVCに出会えず、また少額の投資を受けながらいろいろ経費を切り詰めて優秀なエンジニアは高いからパートタイムでアルバイトを雇い開発を進める・・・

 というわけで、これが延々続くのです。

 Dさんの最初の計画を実行するのに5000万円くらいが必要と言っていましたが、VCから何度も継ぎ足しで投資された小額を合わせた5000万円でも、何ら問題がないと思っているのです。

 ずばり、これが問題なのです! 私は「これって何か、基本的に矛盾していないか」と思わず考え込んでしまいました。

「KAPION(カピオン)~投資を引き出す計画の作り方」のバックナンバー

一覧

日経ビジネスオンラインのトップページへ

記事のレビュー・コメント

いただいたコメント

ビジネストレンド

ビジネストレンド一覧

閉じる

いいねして最新記事をチェック

閉じる

日経ビジネスオンライン

広告をスキップ

名言~日経ビジネス語録

日本の経営者は、経験を積んだ事業なら 失敗しないと思い込む傾向がある。

三品 和広 神戸大学教授