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“トンデモ新人”が生まれるワケ

職場環境の変化が生む「ゆとり世代」の異質さ

  • 飯山 辰之介

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2012年4月13日(金)

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 4月も半ばに入り、多くの企業で大学を卒業したばかりの新卒社員が続々と職場にやって来ている。『日経ビジネス』4月9日号のリポート「混乱の原因は対話不足」では、近年の新卒社員への対応の仕方についてまとめた。彼らとどのように接するべきかと悩む上司や先輩社員は、本誌記事を参考にしてほしい。

 このリポートでは、入社1~3年目の社員が起こした「トンデモ行動」、つまりこれまでの常識では考えられない彼らの「奇行」について、事件簿という形でまとめている。

 「仕事を途中で放り出して帰ってしまった」、「親が職場に乗り込んできた」など、一例を挙げるだけでも衝撃的な「事件」が並ぶ。

 とかく近年の新人はこれまでとは異質な存在として見られがちだ。何しろ育ってきた社会環境がこれまでの世代とは一変している。彼らは低成長の時代を生き、いわゆる「ゆとり教育」を受けて競争からは遠ざけられてきた。さらに早くからデジタル機器に親しみ、携帯電話やSNS(ソーシャル・ネットワーキング・サービス)を使いこなす「デジタルネーティブ」な世代でもある。そんな彼らを前にして「世代間の断絶を感じる」と語る企業関係者は少なくない。

 そのため、近年の新卒社員の気質に関する議論になると、どうしても彼らの持つ「異質さ」に視点が固まりがちになる。だが世代間の断絶が際立つ原因を、彼らだけに求めることはできないと思う。その異質さが目立つ背景には、企業の職場環境の変化も挙げられる。

OJTの限界

 人材育成のコンサルティング会社、インソースによれば「新人研修を導入する企業がここ数年で急速に増えた」という。

 かつて新卒社員は早くから職場に放り込まれ、中堅社員にみっちりと業務を教え込まれてきた。職場の第一線で活躍する中堅社員の背中を必死になって追いかけながら、社会人としての基本的なルールや業界独特の商習慣、マナーを学んでいったわけだ。

 だが1990年代初めのバブル崩壊以降、この徒弟関係が崩れていく。厳しい経営環境に直面した企業は採用を絞り込み、中堅社員の層は徐々に薄くなっていった。数少ない中堅は激務に忙殺され、プレーイングマネジャーとして管理職的な仕事まで任されるようになる。いわゆる「名ばかり管理職」はその象徴だろう。

 こうして新卒社員を教育する余裕が現場からなくなっていった。新卒社員からすれば、中堅社員から学ぶ機会を奪われたわけだ。その代わり、より立場や年齢が上の管理職層が彼らに対応するようになる。必然的にジェネレーションギャップが顕在化し、「最近の若者はなっていない」という管理職層側のイメージが広がりやすくなる。

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