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日本人は中国人を真剣に知ろうとしていない

このままでは「日本企業不要論」が加速する

  • 内山 雄輝

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2012年4月20日(金)

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 世界経済をけん引する存在として、無視することのできない隣の大国・中国。その巨大な市場で、どうすれば製品を売ることができるのか? 今こそ打って出て何かしなければいけないのではないだろうか? 日本では企業だけでなく、政府や個人といったあらゆるレベルで中国進出を目指す動きが後を絶たない。

 しかし、実際に中国で成功を収めている“勝者”がどれほどいるだろうか。進出は決めたものの、その方法が分からないまま失敗に終わってしまうケースが非常に多い。

 中国進出というと、まるで“ブラックボックス”のように実情がつかめないイメージがある。経験者たちから語り継がれる断片的な知識はあるものの、果たして、それが正しいのかさえも判断がつかないというのが、経営者たちの置かれた状況ではないだろうか。

 本コラムでは日本企業が犯しやすい失敗例を踏まえながら、日本人が陥りがちな思い込みや、中国人の実際の考え方と行動を読み解き、様々なビジネスの場面で両者の間に存在する壁をどう乗り越えていけばよいのかを考えていきたいと思う。

中国に持つネガティブイメージと知識不足が足かせに

 では、なぜ日本企業は中国で苦戦しているのだろうか。その最大の原因は、中国を知らないままに進出していることにある。

 かつて欧米市場を目指した日本企業は、事前に市場や競合となる企業などを入念に調べてから進出した。ところが、中国にはそうした準備をせずに安易に打って出てしまう。

 なぜか。中国という国を人・技術・インフラを含めて“下に見ている”、さらには“知ったつもり”になっているからだ。

 近代以降、日本人はアジアである程度の成功を収めてきたという自負を持ち続けている。漢字の文化から官僚制度に至るまで中国から多くを学んできた日本人も、明治維新を経て海外へと漕ぎ出し、中国との戦争を経験し、いつしか中国に“勝っている”という意識を持つようになった。それが現在もなお続いている。

 また、“トイレにドアがない”“手を洗わない”といった、伝え聞く古い中国のマイナスイメージがまかり通り、生活スタイルでも中国は自分たちより後れているという意識を日本人は潜在的に持っているのではないか。

 技術面でも、1990年代から2000年代くらいの中国製品を引き合いに、「中国のモノは粗悪で使えない」という印象を持っている人たちが今、企業を運営する管理者層の中枢にいる。

 そういった考えを引き継いだ我々の間にも、中国を見下したネガティブなイメージが広がっている。十分な下調べをすることなく、「お金とある程度の成功パターンさえあれば成功できる」という安易な考えで進出し、失敗してしまうのである。

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