• BPnet
  • ビジネス
  • IT
  • テクノロジー
  • 医療
  • 建設・不動産
  • TRENDY
  • WOMAN
  • ショッピング
  • 転職
  • ナショジオ
  • 日経電子版

「謝る!」技術

トップはなぜ、素直に頭を下げられないのか

2012年5月7日(月)

  • TalknoteTalknote
  • チャットワークチャットワーク
  • Facebook messengerFacebook messenger
  • PocketPocket
  • YammerYammer

※ 灰色文字になっているものは会員限定機能となります

無料会員登録

close

 謝ることが、どうも苦手だ。

 私生活で起きた事柄なら、素直に「ごめんなさい」と言える。そもそも結構な「内省型人間」なので、悪かったなぁと思うと、逆にすぐ謝りたくなってしまう。

 しかし、仕事上の出来事だと色々考えてしまう。単に自分が謝れば済む話だろうか。全面的に非を認めていいのだろうか。色々と事情はあるが、説明したところで言い訳に過ぎないし。エトセトラエトセトラ…。

 ぐだぐだと思い悩んでいるうちについ、スピード感と素直さに欠けた、捻じ曲がった謝罪になってしまう。結果的に、相手はもちろんのこと、自分も気分が悪い。数年に1度ぐらいだが、そんな「痛ましい」思いをする。

 ダメな社会人。これまで幾多のご迷惑をおかけした皆様、本当に申し訳ありません。

 しかし、謝罪が苦手なのは、どうやら私だけではないようだ。企業のトップといえども、非常事態が起きたときの謝罪の仕方が分からない人は多いのだなと、最近つくづく思う。

謝罪を口にしても「逆切れ」と取った一般消費者

 「生食用という記載に関しては、日本に流通はしていない。不法なものを使っていたわけではない」

 2011年4月。焼肉チェーン店「焼肉酒家えびす」で起きた集団食中毒事件を受けて、記者会見の席に立った運営会社フーズ・フォーラスの勘坂康弘社長(当時)の「謝罪シーン」は印象的だった。

 「私たちか納入した業者に何らかの不備があった」「これに関しては真摯にお詫び申し上げる」。発言の内容には納得できる部分もあるのだが、興奮した面持ちで話す姿を見て、「これは、まずいな」と直感的に思った。

 「大変失礼いたしました!」

 勢いよく、そう言い放って席を立ち、会見場を後にする社長。会見の様子はテレビのニュース番組を通じて、幾度となく放映された。そして、私が不安視した通り、一般消費者の反感を買う結果となった。

 「『焼肉酒家えびす』社長逆切れ」

 会見直後、YouTube上には、こんなタイトルとともに謝罪会見の映像が投稿された。それを見た消費者からは「あんなひどい謝罪の仕方初めて見た」「遺族もテレビ見ていることが思い浮かばないのか?」といった批判的なコメントが続出。世論を敵に回す結果となった。

 その後、勘坂社長率いるフーズ・フォーラスは解散。特別清算手続きに入り、2012年4月27日には富山地裁高岡支部に対して、元社長が自己破産申し立てを行っている。

コメント0

「記者の眼」のバックナンバー

一覧

「「謝る!」技術」の著者

瀬戸 久美子

瀬戸 久美子(せと・くみこ)

日経WOMAN編集部

旧・日経ホーム出版社(現日経BP社)に入社後、日経WOMAN、日経TRENDY、日経ビジネス編集を経て2013年4月より現職。

※このプロフィールは、著者が日経ビジネスオンラインに記事を最後に執筆した時点のものです。

日経ビジネスオンラインのトップページへ

記事のレビュー・コメント投稿機能は会員の方のみご利用いただけます

レビューを投稿する

この記事は参考になりましたか?
この記事をお薦めしますか?
読者レビューを見る

コメントを書く

コメント入力

コメント(0件)

ビジネストレンド

ビジネストレンド一覧

閉じる

いいねして最新記事をチェック

日経ビジネスオンライン

広告をスキップ

名言~日経ビジネス語録

機械を売るんじゃなくて、電気が欲しい方に電気が起きる装置をソフトも含めて売るビジネスをしていこうと。

田中 孝雄 三井造船社長