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売り場の切り売りで百貨店は蘇るのか

化粧品、メンズの小型店で勝負する三越伊勢丹

2012年5月16日(水)

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 「(百貨店の市場は)今後5年間で1兆円減り、2016年には5兆2000億円まで縮む」

 2012年2月期の決算発表の場で、高島屋の鈴木弘治社長はこのように発言した。

 売上高の減少に歯止めの利かない百貨店業界。1990年代に9兆円以上あった売上高は、今や3分の2まで縮小。過去15年間は連続で前年実績を割り、2011年には6兆1525億円まで縮小している。

 対して、小売り最大手となるイオンの2012年2月期の連結営業収入は5兆2061億円。2014年2月期には6兆円に達する計画を立てている。

 もし鈴木社長の見通し通り、百貨店市場が今後5年間でさらに1兆円も縮小することになれば、数年以内に、百貨店業界全体の売上高が、イオン1社を下回る計算となる。百貨店が小売業の王者として君臨した時代は、もはや遠い昔のこととなってしまった。

 放っておけば、市場の縮小に比例して各社の売上高も減少の一途をたどってしまう。この危機感が今、百貨店各社を新たな挑戦へと駆り立てている。

 百貨店のショッピングセンター(SC)化や子会社のSC事業の強化、海外展開などを生き残り策とする企業が多い中、百貨店業界トップの三越伊勢丹ホールディングスは、他社とは異なるアプローチで生き残りを図る。

 自社の強みを生かした小型店を出す――。

 各社が「脱百貨店」へとシフトするなか、三越伊勢丹はこれまで百貨店という業態で培ってきた強みを武器に、勝負に出た。

高級化粧品を「切り出し」

 その1つが、3月6日に開業した「イセタン ミラー メイク&コスメティクス」だ。これは今まで百貨店でしか扱っていなかったような高級化粧品ブランドを集めた専門店。約20の国内外の高級化粧品ブランドや化粧関連雑貨、小物などをセレクトし、駅ビルに店を構えた。

3月6日に開業した「イセタン ミラー メイク&コスメティクス」。来店客数は平均して1日200人、初年度の売上高は4億5000万円を見込む。若い来店客が多い駅ビルという立地特性を生かし、内装も百貨店の化粧品売り場とは大きく異なる

 1号店は、東日本旅客鉄道(JR東日本)子会社のルミネが運営する「新宿ルミネ2」。同社の旗艦店でもある新宿伊勢丹本店とルミネ2は目と鼻の先。これまでは競合とされてきた駅ビルに、自ら店舗を構えた。

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「売り場の切り売りで百貨店は蘇るのか」の著者

日野 なおみ

日野 なおみ(ひの・なおみ)

日経ビジネスクロスメディア編集長

月刊誌「日経トレンディ」を経て、2011年から「日経ビジネス」記者。航空・運輸業界や小売業界などを担当。2017年4月から現職。

※このプロフィールは、著者が日経ビジネスオンラインに記事を最後に執筆した時点のものです。

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