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ウイグルの声を聞いてみた

経済格差に小さな「証拠」

2012年5月17日(木)

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 中国から海外に亡命したウイグル人組織を束ねる「世界ウイグル会議」の代表大会が14日、東京で始まった。

 と言っても、日本人にとってウイグルは地理面も含めて縁遠い。ウイグルとは?亡命というからにはきな臭いのか?

 ウイグルは、簡単に言ってしまえば北京のずっと西にある。地球儀に指を置いて滑らせていくと、河北省などを経て、まず内モンゴル自治区にぶつかる。その北は白鵬や朝青龍の母国、モンゴルだ。内モンゴル自治区から、さらに西に進むと甘粛省に続き、新疆ウイグル自治区にたどり着く。ウルムチ、カシュガルといった都市名を聞いたことがあるかも知れない。自治区は中国全体の6分の1を占めるほど広い。その西は、もう中央アジアの国々だ。

 ウイグルは中央アジアを含めた地域一体、加えて、この地域に住む民族の総称と言っていいだろう。独立国家として権勢を誇ったこともあったし、中国の歴代王朝に征服された時期もあった。そして、1949年以降は一貫して中華人民共和国の領土だ。

ウイグル人の人権改善を主張

 では、亡命者の組織である世界ウイグル会議は何を訴え、何を求めているのか。

 14日、記者会見したラビア・カーディル主席の言葉を引いてみる。

 「私たちはウイグル族の人権のために運動を続けている。……文化や言葉、宗教が抑圧され、平和的に活動している人々を逮捕し、政府は法律に違反して処刑している」

 ここで言う法律とは、正式な裁判や、弁護士と接見できるといった、法で認められた権利をないがしろにしていることを指すのだろう。世界ウイグル会議は、テロに関係ないウイグルの若者が繰り返し投獄、殺害されていると主張する。漢民族の入植でウイグル人が経済的にも追い詰められていると指摘。一人っ子政策や、自治区で行われた核実験なども著しい人権侵害だという。

 最終的には独立を目指すのかという質問に、ラビア主席はこう答えている。「私たちは中国の民主化を望み、民族としての自由、権利を返して欲しいと思っている」。民族自決を主張しながらも独立の2文字を出さないのは、「高度な自治」を求めるチベットのダライ・ラマ14世の姿勢と類似している。「中国政府は内政問題というが、人権は国際的な問題だ」との言葉には説得力がある。

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「ウイグルの声を聞いてみた」の著者

張 勇祥

張 勇祥(ちょう・ゆうしょう)

日経ビジネス記者

2012年から日経ビジネスの記者。転々と部署を異動してきた器用貧乏。それでも、何とか中国経済はモノにしたいと願う中年記者。

※このプロフィールは、著者が日経ビジネスオンラインに記事を最後に執筆した時点のものです。

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