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「ママCFO続行? それとも専業主婦に?」

母として、働く女性として、経営者として、思い悩む日々

2012年5月23日(水)

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 副題にある通り、『ママCFO奮闘記』を今回もお届けする。前回は妊娠から2010年5月末に長男を出産するまでの経緯、出産直後に私が住むラスベガスまで母親に来てもらった話、母親が日本に帰って以降の1人子育ての苦労、を書いた(関連記事『あと10分遅れたら母子ともに助かりませんでした』)。

 今回は続きで、ママCFO(最高財務責任者)解任、経営危機でママCFO復活、ベビーシッター探しまでの悪戦苦闘をお伝えし、母になって私の考えがどう変わったかを書いてみる。

 本題に入る前に楽屋話をさせてもらうと、私は1回分の原稿を一晩か二晩で書いている。私が家事と仕事をこなせるのは子供が夜眠ってからの数時間しかないからだ。子供を寝かせてから電子メールを確認して入出金管理をする。これを終えてから編集者と相談したテーマに沿って一気に書き上げ、送信する。

 連載を引き受けた当初は「毎日時間を捻出して少しずつ書いていこう」と思ったのだが、昼間子供の面倒を見ていると思考が中断されてしまうのか、途中まで書いた原稿を書き足していくとどうもうまくいかない。

 そこで決めたことをとにかく一気に書くやり方に変更した。本来なら過去に掲載した原稿との整合性を確認したり、書き上げた原稿を手元に置いて推敲したりすべきだろうが、この時間すらなかなか作れない。

 前回と今回に分けて掲載した原稿は「母親の話をそろそろどうですか」と編集者に言われて一気に書いたものだ。CFO解任から復活に至るドタバタはすでに本連載で書いたことがあるので、内容には繰り返しもある。ただ、「ママ」というテーマを受けて新たに書いたものなので、ドタバタの中で私が何を感じたかがはっきり分かるようになったのではないかと思う。

「ママCFO」から「ただのママ」になった悲しみ

 母が日本に戻ってから、子供のアトピーが悪化したこともあり、ほぼ24時間抱っこする日々が続いた。前回書いた通り、「これまで色々な仕事をしてきた経験があるが、母が帰国してからの1人子育てほど、きつい仕事はなかった」。

 私が疲弊する姿を不憫に思ったCEO(最高経営責任者)の主人は、自分の睡眠時間を減らして子育てを手伝うのではなく、代理のCFOを雇って私を仕事から解放する策を取った。

 ところが私に何も告げることなく実行したため、知らない間に私はCFOではなくなっていた。私の片腕として、実務のほとんどを任せていたコントローラーの女性から、「別なCFOから指示が来て困惑しています」と事情を聞かされ、驚愕し激怒した。

 子育てで不眠が続き、疲労はピークに達し、イライラの度合いが高かった時期の出来事だ。代理CFOの人事を巡って、帰宅した主人と大喧嘩になった。

 ひとしきり怒鳴りあい、恒例の「離婚だ!」「別れましょう」という不毛なやり取りの後、主人の意見を尊重し、CFOから私が退くことを追認した。

コメント11件コメント/レビュー

いつも楽しんで読んでますが、今回は同じアメリカで働く女性として、とても興味深く読みました。また、経営者の視線も交えているので、そこもとてもよかったです。私の場合はITエンジニアで、家から出来る仕事もあるので、割と子育てには恵まれていると思いますが、しかしほかのエンジニアが、専業主婦を持つ男性であるということがいつも気になり、1,5倍も働かないと、私を雇っている意味もないなぁと思う毎日です。実は今第2子を妊娠中で、ちょっと年のいっているママなので、妊娠糖尿病になったり(もしかして仕事のストレスもあるかも)して、かなり病院通いが多くなってきて、それもちょっとストレスです。仕事の時間を削って出なくてはいけないので。旦那のおばや、その息子は、権利なんだから、時間を変えてもらったりとか、家からもっと仕事をするように要求すべきだと主張しますが、経営する側から考えたら、たとえ一時的には私の要求が通ったとしても、いずれは時が来たら、リストラの対象になってしまうだろうなぁと思うので、ちょっと無理をしても今はベビーシッターさんを雇って上の子の面倒を見てもらったりして、なるべく仕事に参加している姿勢を見せています。 おばや、旦那のいとこはそういう私を弱いと思っているかもしれませんが、この激動のアメリカ労働市場で、外国人というハンデがあり、旦那が軍でデプロイに出てしまうことがあるので、やっぱり時間的に時々不自由な存在であるにもかかわらず、どこの会社でも今まで一度もリストラの対象になったことはありません。 (もちろん運もよかったのでしょうが)。そのおばや、いとこは何度もリストラされています。しかもキャリアの仕事でもないのに。 収入も私の4分の1くらいなのに。でもアメリカの労働者は権利ばかり主張する人が多いので、雇われるほうは大変でしょうね。頑張ってください。 (2012/05/26)

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「「ママCFO続行? それとも専業主婦に?」」の著者

上田 尊江

上田 尊江(うえだ・たかえ)

Artform LLC CFO

マネジメントコンサルタント、オンライン証券会社の創業、海外企業の日本参入支援など手がけた後、2006年より渡米、TransAction HoldingsおよびartformのCFO。

※このプロフィールは、著者が日経ビジネスオンラインに記事を最後に執筆した時点のものです。

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記事のレビュー・コメント

いただいたコメント

いつも楽しんで読んでますが、今回は同じアメリカで働く女性として、とても興味深く読みました。また、経営者の視線も交えているので、そこもとてもよかったです。私の場合はITエンジニアで、家から出来る仕事もあるので、割と子育てには恵まれていると思いますが、しかしほかのエンジニアが、専業主婦を持つ男性であるということがいつも気になり、1,5倍も働かないと、私を雇っている意味もないなぁと思う毎日です。実は今第2子を妊娠中で、ちょっと年のいっているママなので、妊娠糖尿病になったり(もしかして仕事のストレスもあるかも)して、かなり病院通いが多くなってきて、それもちょっとストレスです。仕事の時間を削って出なくてはいけないので。旦那のおばや、その息子は、権利なんだから、時間を変えてもらったりとか、家からもっと仕事をするように要求すべきだと主張しますが、経営する側から考えたら、たとえ一時的には私の要求が通ったとしても、いずれは時が来たら、リストラの対象になってしまうだろうなぁと思うので、ちょっと無理をしても今はベビーシッターさんを雇って上の子の面倒を見てもらったりして、なるべく仕事に参加している姿勢を見せています。 おばや、旦那のいとこはそういう私を弱いと思っているかもしれませんが、この激動のアメリカ労働市場で、外国人というハンデがあり、旦那が軍でデプロイに出てしまうことがあるので、やっぱり時間的に時々不自由な存在であるにもかかわらず、どこの会社でも今まで一度もリストラの対象になったことはありません。 (もちろん運もよかったのでしょうが)。そのおばや、いとこは何度もリストラされています。しかもキャリアの仕事でもないのに。 収入も私の4分の1くらいなのに。でもアメリカの労働者は権利ばかり主張する人が多いので、雇われるほうは大変でしょうね。頑張ってください。 (2012/05/26)

仕事が面白い、でもいつか結婚して子供も儲けたい、という女性には、特に一読をお勧めします。わたし自身は著者の上田さんほどの能力も裁量もないですが、それでも同じような経験をしたことにより、彼女の考え方に共感を覚えました。自分にとって何が大事なのか、そのバランスは、自分にしかわかりません。よって、仕事と家庭(子育て)を両立する生き方を選ぶ女性もすばらしいし、家庭(子育て)に専念する生き方を選ぶ女性もすばらしい。前者の場合、サポートする家族もすばらしいです。壁にぶつかっても、著者のように、いろんな試行錯誤の結果「自分はこうする」と決めれば、それがどんな決断であれ、先は開けてくるのではないでしょうか。みなさん、がんばりましょう。(二児の母、翻訳勉強中)(2012/05/25)

非常に興味深い示唆にとんだお話でした。と同時に、こういっては何ですが、アメリカも実態はそんな面があるのだな、と逆に安心?しました(笑)。(2012/05/24)

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