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震災後1年で増えるイライラ

エネルギッシュなリーダー層ほど、パワハラに注意

2012年6月19日(火)

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 「あの、これってパワハラになるんでしょうか?」

 東京・銀座に本社を構え、メンタルヘルス支援などを手がけるピースマインド・イープには最近、こうした問い合わせの電話が数多く寄せられている。

 東日本大震災から1年以上が過ぎた。今、企業内で不安視されているのが、パワーハラスメント(パワハラ)の増加だ。

 パワハラはセクシャルハラスメント同様、以前から企業内で起こり得る嫌がらせの1つに挙げられている。にもかかわらず、このタイミングで問い合わせが増えた理由は2つ考えられる。

 1つは、2012年1月に厚生労働省が行った「職場のいじめ・嫌がらせ問題に関する円卓会議ワーキング・グループ報告」で、パワハラの定義が明確化されたことだ。

 「職場のパワーハラスメントとは、同じ職場で働く者に対して、職務上の地位や人間関係などの職場内の優位性を背景に、業務の適正な範囲を超えて、精神的・身体的苦痛を与える又は職場環境を悪化させる行為をいう」

 これが、厚生労働省が明示したパワハラの定義だ。ちなみに「職場内の優位性」とは、上司から部下に行われるものに限らず、「先輩・後輩間や同僚間、さらには部下から上司に対して様々な優位性を背景に行われるものも含まれる」という。

 そして、2つ目の理由が、2011年3月に起きた東日本大震災の影響だ。

 震災直後から、被災地を中心にPTSD(外傷後ストレス障害)の問題は指摘されてきた。悲惨な出来事の中で悲しみや落ち込み、無力感にさいなまれる人は少なくない。

「プチ怒鳴られた」状況も、続けば注意

 だが一方で、ひそかに問題視されているのが、「逆境にめげている場合じゃない」と、いつも以上にエネルギーを使いながら乗り切ってきた人たちの「心のひずみ」だ。

 震災後、企業は非常事態への対応を余儀なくされた。景気が悪化し、多くの企業が苦境に立たされた。工場が急遽、閉鎖になる。リストラを強いられる。これらの窮地を乗り切ろうと、ショックや悲しみを抑えてエネルギーを放出し、危機からの脱出を図ってきた。

 こうしたエネルギーを持つ人たちには、企業で重責を担っているリーダー層が多い。今、疲れてきているのはまさに彼らだ。疲れは日々の苛立ちにつながり、つい大きな声で部下を叱責したり、説教が長くなってしまったりといった危険性が高まっている。

 ピースマインド・イープの西川あゆみ副会長は「正確な数字は分からないが」と前置きした上で、次のように語る。

 「震災から1年以上が過ぎ、管理職のイライラが増えていると感じます。発言の内容は大したことがなくても、大声で叱責されることが続けば、受け手のストレスも溜まる。『プチ怒鳴られた』状況も、続けば注意が必要です」

 パワハラ被害が発覚したとき、企業はどう対応すればいいのか。

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「震災後1年で増えるイライラ」の著者

瀬戸 久美子

瀬戸 久美子(せと・くみこ)

日経WOMAN編集部

旧・日経ホーム出版社(現日経BP社)に入社後、日経WOMAN、日経TRENDY、日経ビジネス編集を経て2013年4月より現職。

※このプロフィールは、著者が日経ビジネスオンラインに記事を最後に執筆した時点のものです。

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