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「年金を注ぎ込んで開店、3週間で自己破産し離婚」

未曾有の不況下でサバイバルへ、リテールビジネスに挑む

2012年6月19日(火)

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 2008年のリーマンショックによって始まった不況は長引き、私たちがビジネスをしているラスベガスにおいては深刻な状態に陥っている。

 弊社のコアビジネスであるカジノを相手にしたホールセール業が、直ちに打撃を受けたわけではなかった。とはいえカジノは景気に左右されやすい。家計が苦しくなったときに真っ先に支出を減らすのは娯楽費だ。不景気は弊社のビジネスに徐々に影を落としていった。

 カジノからの売り上げに依存する弊社のビジネスは安定性を欠いていると以前から問題視しており、もう少し多角化が必要だと考えていた。リーマンショックによる不況が本格化する前に、なんとか多角的な展開を果たさないといけないと真剣に模索し始めた。

 思いついた方向は三つあった。量販店への卸売り、リテールビジネス(小売業)への進出、インターネットでの販売の本格化、である。

 このうち量販店への卸売りは、2009年から雇い入れた社長に託して“撃沈”した(関連記事「断固、首です。あんな人をなぜ雇ったの?」)。これ以降、量販店への販路を模索することは諦めた。たまに量販店側から弊社へコンタクトがあれば対応する程度だ。

 諦めた理由は、1度挑戦して次の3点を学んだからである。まず、量販店のバイイングパワーは期待したほど大きくなかった。次に、商品を卸し始めるまでに商品や出荷について膨大かつ詳細な条件や要望をクリアしないといけない。売り掛け条件も当社にとってはあまりにも厳しすぎた。

自慢の製品で小売業進出を目論む

 残る道は、小売業へ自ら進出するかインターネット販売を手掛けるか、である。まず小売戦略の顛末を報告する。

 小売戦略も以前から考えており、2008年から試行錯誤で開始していた。販売商品はトリンケットボックスである(関連記事「箱に入らなかったらデザインを変えて」)。苦労して企画し、中国で生産できるようにしたこの商品は好評であり、小売りすれば、もっと販売を拡大できると期待していた。

 当時、弊社のトリンケットボックスには、ミドルエンドとローエンドの商品があった。ミドルエンドのトリンケットボックスは普通の金属でできており、予定していた小売販売価格は29ドルから39ドル。一方、ローエンドは陶器で、小売販売価格は9.99ドルだ。

コメント2件コメント/レビュー

なんというか、まさに米ドラマのような展開ですね。(2012/06/20)

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「「年金を注ぎ込んで開店、3週間で自己破産し離婚」」の著者

上田 尊江

上田 尊江(うえだ・たかえ)

Artform LLC CFO

マネジメントコンサルタント、オンライン証券会社の創業、海外企業の日本参入支援など手がけた後、2006年より渡米、TransAction HoldingsおよびartformのCFO。

※このプロフィールは、著者が日経ビジネスオンラインに記事を最後に執筆した時点のものです。

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記事のレビュー・コメント

いただいたコメント

なんというか、まさに米ドラマのような展開ですね。(2012/06/20)

毎日こんなに緊張感を持って生きていること、凄いとおもいます。すばらしいと思います。(2012/06/19)

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