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ITを使って途上国の課題を解決する方法

プロジェクト「探究 for Africa」

  • 炭谷 俊樹

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2012年7月5日(木)

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 前回は神戸情報大学院大学における「探究実践」の流れを説明したが、今回から具体的な事例を紹介していきたい。まずは本学全体として取り組んでいる「探究 for Africa」という探究プロジェクトを紹介する。

ITを使って社会課題を解決したいアフリカの国

 プロジェクト発足のきっかけは、偶然ともいえる。本学の福岡副学長が2011年3月の「ITあわじ会議」というIT関連のコンファレンスに参加したときに、マラウィの大使館員と親しくなったことがきっかけだった。本学が取り組んでいる探究実践の話をしたところ、「まさにマラウィもITを活用した社会課題解決に力を入れようとしている。何か手伝ってもらえないだろうか。」ということで話が盛り上がり、本学とマラウィの提携関係に発展した。さらに本学だけでは経験不足であるため、JICA(国際協力機構)の方にご相談したところ、この探究実践の考えを基本とした研修を、マラウィだけでなく、他のアフリカ諸国(英語圏)にも提供しようという話に発展した。そして2012年2月から3月にかけた6週間、神戸にアフリカ8カ国から29名の政府高官を中心とする参加者を迎え、JICA主催による「ICTを活用した開発課題解決」研修が実現したのである。

ルワンダ、マラウィのIT事情

 研修実施に先立ち、今年の1月には副学長と私とで、ルワンダとマラウィの2カ国を訪問し、現地のIT活用状況についての視察やヒアリングを行った。

 ルワンダと言えば虐殺を思い出す方が多いことだろう。しかし実際に行ってみるとそんなイメージとはかけ離れていた。真面目で礼儀正しい方が多かったし、農村に行くと子どもたちがにっこりと手を振ってくれる、平和な国であった。農業が中心産業で、一人当たりGDPは500ドル程度であるが、現カガメ大統領のリーダーシップのもと、虐殺のような惨事を二度と繰り返さないための民族融和策、腐敗の防止、そしてITを核とした経済発展に力を入れている。政府関係の人は皆この目標を共有しており、力強いエネルギーを感じた。もしかすると明治維新の頃の日本はこんな雰囲気だったのだろうか。

 ルワンダは他のアフリカ諸国にない進んだIT施策をとっている。内陸の小国ではあるが、全土に4000キロメートルにわたる光ファイバーをはりめぐらせてしまったのだ。首都キガリであれば、電気や無線LANなどの通信網も充実しているが、農村になると、ネットどころか電気も水道も通じていないところがほとんどである。携帯電話は普及しているが音声とせいぜいテキストメッセージ(SMS)が扱える程度。そのような農村にまで国民挙げて穴を掘って光ファイバーを埋めてしまったのだというから驚く。

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