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第4話 50軒に1軒はいる女神

  • 弓飾 丸資

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2012年7月24日(火)

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 訪問販売会社は文字通り商品販売のためだけの会社だ。当然ながら商品を売ることが何にも増して重要な仕事である。セールスマンには原則、販売(商談)のみ勤めさせる。売ることが職種なので、それ以外の仕事の繁雑さから出来る限り遠ざけ、販売に専念させるのが狙いだ。

 しかし売った商品の配送や、物によっては取り付けや施工を必要とする場合があり、それに専従する者も必要である。いや、むしろこの十数年来、販売会社の販売商品の高額化がどんどん進む傾向にあり、それにより技術を伴った商品の搬入や、なんらかの施工を請負うものまでが、高額商品であるがゆえに増加し、それらハード面に携わる人員の数も加速する傾向にある。

 今や高額商品で高額利益を目論む訪問販売会社が増えて来た。またセールスマンも高額商品で大きな歩合を期待し、それら商品を扱う会社へとシフトする傾向が顕著となっている。

 しかしやたら高額商品云々を言って見ても読者には実態が掴みづらく、また商品や販売の様子の想像すら出来ないかもしれない。

 そこで私自身が訪問販売で経験した商品の中から、かなり高額な商品だったものの一つを選定し、その販売に纏わる一切のセールス活動の風景をお伝えして、訪問販売の全貌を知って戴けたらと思う。

50軒に1軒「訪問販売の女神」が微笑む

 私は55才でセールスを引退する少し前、セールスの晩年期ともいうべき期間に扱った商品に、住宅のリフォーム材のアルミ合板(外壁用)の販売があった。これはかなりな高額な商品だ。なにしろ家の丸ごと一軒外壁を張り替える訳だから、ごく小さな家でも250~300万円程、大きな家になれば施工費1000万を有に超える事もしばしばという、とにかく生半可なセールス力では契約にまで辿り着けない商品だ。

 またそれだけにセールスマンとしてのやり甲斐も大きいといえるのだが、ここまでの物になると、商品を販売するというより「家屋リフォームの施工請負の契約取り」という方がイメージとして正確かも知れない。

 さて訪問販売でこの様な物を売るには、セールスマンはどのような動き、即ち販売のためのプラン立てをするのだろうか?

 何百万円もの高額な商品(施工も含め)を、全く見ず知らずの人のお宅へ、それも突然訪れてその契約まで漕ぎ着けようというのだから並大抵なものではない。尋常の感覚ではできぬことはおよそお分かり頂けるかと思う。

 状況をちょっと頭に思い浮かべていただきたい。夫を会社へ子供を学校へといつもの様に送りだした主婦の昼前のひと時。そのご家庭では全く話題にもなっていないリフォームという代物。その主婦の頭にも心の隅にも全くリフォームなんて意識すらない状態で、「ピンポーン」と突如訪れた初めて会うセールスマンとの会話、その瞬間からその後の僅か1日2日の間に、何百万もの契約をそのご家族がするなんて、本当に想像出来るだろうか?

 売りに行ったセールスマンの私自身でさえ、よくもまあお買いになるもんだと、契約を終えるその都度感心するぐらいなのだから…。

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