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クリエイティブとお金の関係(後編)

カンヌでわたしも考えた

2012年7月3日(火)

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 さて、前回、広告の定義が非常に広くなってきており、広告業界が過渡期にあるという話を書きました。

 先日までカンヌライオンズ 国際クリエイティビティ・フェスティバルに審査員として参加していたので、それを踏まえて今回もまた書きたいと思います。

過渡期にある広告手法

 その広告業界過渡期を傾向の1つの事例として、プロモ部門、ダイレクト部門でグランプリを受賞した、「SMALL BUSINESS GETS AN OFFICIAL DAY」という作品(あえてそう呼ぶことにします)プロジェクトがあります。

 これはどういうものかというと、クリスマスシーズンの始まりで、アメリカが最も買い物をする日である「ブラックフライデーの次の日」を、オフィシャルな「地元小売店の土曜日(Small Business Saturday)」とするキャンペーンです。参加店にはバッヂやポスター、ソーシャルメディアキットを配布したり、ソーシャルメディアキットでは簡単に自分の店の宣伝ビデオ、FBページ、フォースクエアチェックインシステムが簡単に作れるようにしたのです。その結果、アメリカ中に広まり、オバマ大統領をはじめ政治家も応援するキャンペーンになったのです。

 この作品が果たして広告といえるのかどうか?

 ちょうど、カンヌの現地で広告業界の方々と飲んでいた時に、賛否両論を聞きました。そして、反対の方の意見を聞くと「この企画は、日本で言えばさびれたシャッター商店街を活性化させようというプロジェクトみたいなもの。つまり、それに対して新しいビジネスモデルを生み出しただけ。ビジネスを考えるのは広告屋の仕事じゃない。そういうのにはもっと長けた業界がある。僕ら広告屋はクリエイティブとしての面白さがなければだめなんだ」というものでした。

広告業界の人の強みってなに?

 この意見を聞いて、この作品にクリエイティブがないというわけではないとは思いますが、確かになるほどと思いました。ビジネスを考えるのは確かにもっと長けた業界があるかもしれません。でも、広告賞とはいえこの作品が評価されたのは、ビジネスモデルとしてユニークなアイデアが評価されたということもあるような気がします。

 確かに得意なこと不得意なことは、必ず誰にだって、どの業界にだってあります。22回の記事でも本質的にわかってないことに取り組む難しさを書きました。

 そこで考えました。広告業界の人が長けていることは何でしょうか。それはやはり人を感動させたり、人の欲望を駆り立てたり、わかりやすく人に伝えたりすることではないでしょうか。そのためのクリエイティブに強みがあるはずです。

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「クリエイティブとお金の関係(後編)」の著者

柳澤 大輔

柳澤 大輔(やなさわ・だいすけ)

面白法人カヤック代表取締役

1998年、学生時代の友人と共に面白法人カヤックを設立。数千~数万人規模のネットサービスを幅広く展開。ユニークな人事制度や、ワークスタイルなど、制度面も実験中。

※このプロフィールは、著者が日経ビジネスオンラインに記事を最後に執筆した時点のものです。

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牛島 信 弁護士