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「嘘は嘘だと見ぬけないヒトには難しい」

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2012年7月6日(金)

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 前回は、企業はソーシャルメディアで生活者との信頼性を熟成し、その土壌のうえに商品のストーリーが成り立つというような話をした。今回は、より深い背景を、ネットが生み出した新しいコミュニケーションと、その結果、モノを売るモノが売れるという現場にどのような変化をもたらしたのか、という側面から考えてみよう。

パソコン通信時代の雑誌“非読者”アンケート

 ネットといえばインターネットだが、人々のコミュニケーションに変化が現れたのは、その前、1980年代後半から開始されたパソコン通信だ。アスキーネットやNECのPC-VAN、現ニフティのNIFTY-Serve、日経MIXにASAHIパソコンネット、90年代に入って設立されたPeople、と各社サービスを開始した。もう20年以上も前のことなので、知らない読者もいるかもしれないが、モデムという通信装置をパソコンにつないで、各社のサーバーを通じ、メールやBBS(掲示板)などのサービスを個々人のパソコンで受けるというものだ。

 各社のサービスに登録した人同士が、人生初の電子メールアドレスというものを手に入れ、通信回線を通して、同じサービスの登録者同士ではあるが他人と意思の疎通を始めたのである。そして90年代には他のサービスの登録者ともメールができるようになった。

 もちろん、現在と比べ、非常にプリミティブではあったが、わくわくしたのを覚えている。またパソコン通信では、各社それぞれが同じ趣味や話題で語り合うBBSというものも開設された。語り合うといってももちろん文字ベースである。その掲示板上で、毎日同好の士が集まり、熱く意見や情報のやり取りをしていた。

 私は、当時、編集に携わっていた主婦向け雑誌で、誌面連動型のBBSを開設し、BBSを取り仕切るシスオペという役割を担っていた。メンバーは主婦のみ。誌面でのメンバー募集の言葉は「旦那のパソコンを昼間使ってBBSに参加しよう」だ。もちろん集まったメンバーは、読者ではあったが、ときに競合誌に“浮気”する読者もいた。

 このBBSでは、発売号のつまらなかった企画、良かった企画への意見が交わされ、つまらないならなにがつまらなかったか、新しくやってほしい企画の投稿など読者との交流が盛んにおこなわれた。当時雑誌の読者からの評価は、巻末に付けてある読者アンケートのハガキからしか受けてなかったので、とても新鮮だったのを覚えている。

 それまで我々雑誌の創り手である編集者は“読者アンケート”から“読者”の意見をいただくことはあっても、書店で立ち読みだけした“非読者”からの意見を探る手法は限られていた。広告代理店が集めたモニターに自由に発言してもらうグループ・インタビューという手法だ。しかしこれには高いコストがかかるので頻繁に催すことはできず、催したとしても日常的に我々の雑誌を手に取っているモニターだけが集まるというわけでもない。その場で初めて誌面を見て、意見を言うような人も混ざっていた。

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