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必要”と“欲しい”で語りかける言葉は違う

  • 田代 真人

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2012年7月13日(金)

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 デフレ社会の現在ではあるが、増税に収入減など悪化する景気に対抗するため節約志向が高まっている。節約の基本はお金を使わないこと。そこでよく言われるのが「欲しいモノを買うのではなく必要なモノを買いなさい」という言葉。また、“必要”と“欲しい”を考えるとき、広告業界では、“ニーズ”や“ウォンツ”という言葉も使われる。では、欲しいものと必要なものとの境界線はどこにあるのだろうか?

生活必需品が必要なもの!?

 必要なものとは、単純に考えれば生活必需品となる。つまり衣食住に関するものであろう。住まいに洋服、あとは食べ物である。心理学やマーケティング業界でよく使われるマズローの欲求の5段階で言えば、もっとも基本的な欲求である第1段階の生理的欲求を満たすために必要なものとなろう。

“欲求”というからには、欲しいものということになるのだろうが、最低限の生活を営む権利を日本国憲法の下で保証された我々にとっては、生きるために必要なものである。

マズローの欲求5段階

 しかし、これにしても、通常の生活をしている限り、すぐに第2段階の安全の欲求に移行する。安全の欲求を満たすために必要なものとは、他の生物から襲われず風雨で壊れることのない安全に暮らせる住まい、死ぬことのない安全な食べ物、などだ。たとえば、鍵がかかる住居、農薬などに汚染されていない野菜などの食物、主食である炭水化物だけではなく脂質、タンパク質、ビタミンなどが採れる、健康を保てるバランスの良い食事なども入るだろう。

 東日本大震災ではしばらくのあいだ多くの方々が避難所住まいを余儀なくされた。そのあいだに国や自治体から提供されたのは、この第1段階で必要なものだった。しかし避難所ではプライバシーは守りにくく、ゆっくり寝ることもできない。そこですぐに検討し、建設されたのが仮設住宅だった。他者が入ることなく安全に暮らせる住まいである。

 つまり現代社会では、欲求の第2段階までが“必要”とみなされる。必要なものは、なくなれば、すぐに補充しなければならない。そういう意味で自分の生活を見回してみると、日常的に消費され、絶対的に必要なものは、住まいはもとより、米やパン、トイレットペーパーやティッシュ、石けん、シャンプーの類いだ。学生であれば文房具も必要だろう。

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