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再考・「会社のPC」は無くなる

人の「モビリティ」を高めるために(その3)

  • つなぐIT研究班

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2012年7月17日(火)

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 『人の「モビリティ」を高めるために』という本連載の趣旨は、人々のモビリティ(機動性)を高めてワークスタイルやライフスタイルを変革していくために、データ入力、セキュリティー確保、アプリケーション整備など、モバイルデバイスの使いこなしを考えることである。
 連載第1回で、いまやマルチデバイスが前提であり、スマートフォンやタブレット派(あるいはアップル派)対ノートPC(パソコン)派(あるいはマイクロソフト派)といった対立構図にとらわれないように注意したい、と述べた(『マイクロソフトの“タブレット”参入に一番驚いた人たち』参照)。
 第2回はデータ入力を取り上げた(『たかがキーボード、されどキーボード』参照)。第3回は、モバイルデバイスを会社が購入せず、従業員に購入させるやり方を紹介する。

 「記事を強引に面白くしようとする」と「衝撃見出し」を付けたくなる、という話を第1回に書いた。第1回記事を公開した後で、6年前に自分が「衝撃見出し」を付けていたことを思い出した。

 その見出しは『「会社のPC」は無くなる』という。IT(情報技術)リサーチ最大手、米ガートナーのフェロー、デビッド・スミス氏のインタビュー記事で「ITコンシューマライゼーション(消費者先導型IT)」に関する内容だった。

 ITコンシューマライゼーションはガートナーが提唱した言葉で「消費者向けのITに最先端の技術が投入され、それらが順次企業向けに展開される」という現象を示す。グーグルやフェイスブックといったサービスや、アップルのスマートフォン(高機能携帯電話)やタブレットといった機器はもともと消費者向けに開発され、それを企業が利用するようになっている。

 スマートフォンやタブレットが会社のPC(パソコン)に取って代わる、だから『「会社のPC」は無くなる』という見出しを付けたのかというと違う。スミス氏がインタビューで述べたのは「従業員所有PC」というアプローチだった。

 従業員所有PCとは、企業が従業員に一定金額を支給し、従業員が自分で選んだPCを購入し、保有するやり方である。企業は「会社のPC」の管理から開放され、従業員は最先端かつ低価格の消費者向けPCを利用できる。

 ITコンシューマライゼーションが進むと、消費者向けのPCに最新技術が搭載され、形状はよりスタイリッシュになっていく。従業員も一消費者であるから、「PCを持つなら高性能で最新の恰好の良いものにしたい」と思う。そうであるなら企業が選んだ製品を押しつけるのではなく、資金援助をして好きなものを買わせればよい、というやり方だ。

 2006年のインタビューでスミス氏は「10年後には多くの会社で(従業員所有PCが)当たり前になる」と述べた。そうなれば「会社のPC」は無くなり、「従業員のPC」になっていく。「従業員がPCを保有する」という記事の見出しは弱いので、『「会社のPC」は無くなる』と付けてしまった。

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