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グローバル経営の地味で面倒だが不可欠な一里塚

日立子会社、“お絵かき”ツールでスピード経営を目指す

  • 戸川 尚樹

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2012年7月20日(金)

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 世界市場での競争力を高めるために、海外での販売・生産体制の強化、グローバル人材の育成・増員などに取り組む日本企業は多い。海外市場でのヒット商品を生み出すため、国外での設計・開発体制の整備を急ぐメーカーも増えてきた。

 ここまでに異論のある人は少ないだろう。グローバルで成功するためには、もう一つ重要な要素があるというのが筆者の考えだ。

 海外拠点での経営の意思決定スピードを高めるための仕組み、特に業務の進め方、プロセスの整備、標準化がそうである。たとえ同じ会社であっても、各国で法制度も商慣習は違う。歴代の担当者が個別に最適化を進めるなかで、同じプロセスに違いが生じることもある。プロセスを標準化しなければ、本当の意味で同じ言葉を使って業務を進めることができなくなる。

 どんな大がかりな投資も優秀な人材の採用も、プロセスを標準化しなければうまく機能しない。

決算に10日かかっていいのか

 先日、日立製作所グループの1社で、自動車部品を手がける日立オートモティブシステムズの取締役でCIO(最高情報責任者)を務める栗原和男氏に取材して、改めてプロセス標準化の重要性を痛感した。

 「海外拠点の業績が分かるのが10日後ではスピード経営などできない。決算業務に関わる世界標準の業務プロセスを作り、決算業務が3日ぐらいで終わるようにし、意思決定スピードを高める」

「海外拠点の仕事の進め方を見直し、合理的なものにしなければ、グローバル競争には勝てない」と日立オートモティブシステムズの栗原和男取締役

 栗原氏の言葉は明快だ。現在、同社は、欧州や米国といった拠点での月次決算日時の短縮を目指し、決算業務にかかわる業務プロセスの標準化を進めている最中という。

 ただ世界標準の業務プロセスを決めるのはどんな企業にとっても困難な作業だ。一見地味に見えるが、うまく進めることができない。

 「仕事の進め方を見直せ」と号令をかけるだけでは、現場はどこから手をつけていいものかわからず、動けない。新しい仕事の進め方を考えろといっても、すぐさま業績向上に直結するわけでもないため、士気も上がりにくいという面もあるだろう。

 日立オートモティブシステムズはまず、現状の業務の見える化に取り組むことにした。イギリスとドイツの拠点の担当者に、経理業務の仕事の進め方を洗い出してもらったのだ。

 業務の進め方を洗い出すと言っても、どのように表現したらいいものか迷ってしまう。同社は、業務の流れを可視化するために“お絵かき”ツールを活用してこの問題に挑んでいる。

BPMで業務を“見える化”

 お絵かきツールといっても別に子供向けのお遊びソフトではない。正しくはBPM(ビジネス・プロセス・マネジメント)用ツールという。BPMとは、業務の流れを分析・整理して問題点を見つけ出し、最適な業務プロセスを規定する管理手法のことだ。

 日立が使っているのツールは自動車メーカーの独アウディが採用した実績のある製品「Metasonic Suite」だという。同社は既に、ドイツと英国の拠点の経理担当者に業務プロセスを簡単な記号で図示させ、互いに違いを比べてもらった。

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