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「小沢王国」崩壊、主因は「復興より政局」

お膝元でも進む“剛腕”離れ

2012年7月26日(木)

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 社会保障と税の一体改革関連法案の衆院採決を巡り民主党を除名された小沢一郎氏が新党「国民の生活が第一」を立ち上げた。小沢氏にとって新党結成は1993年の新生党、94年の新進党、98年の自由党に続き4度目。政党の破壊と創造を繰り返しながら政治生命を維持してきた小沢氏だが、今回の新党結成については「追い込まれる中、最後の賭けに出ざるをえなかった」(自民党幹部)との見方が広がる。

小沢一郎氏の歩み
1969年 27歳で初当選。その後、自民党田中派入り
1987年 竹下内閣で官房副長官に就任
1989年 海部内閣で自民党幹事長に就任
1991年 東京都知事選敗北の責任を取り幹事長辞任
狭心症で入院
1993年 自民党を離党。「新生党」を結成、代表幹事に就任
非自民7党1会派による細川連立内閣発足
1994年 細川内閣総辞職。羽田内閣発足も2ヶ月で総辞職
「新進党」結成、幹事長に就任
1995年 新進党党首に就任、2年後に解党
1998年 「自由党」結成、党首に就任
1999年 自民党と「自自連立」
2003年 民主党と自由党が合併
2006年 民主党代表に就任
2007年 参院選で野党が過半数獲得
福田康夫首相と「大連立」を協議、のちに撤回
2009年 政治資金規正法違反で公設秘書が逮捕され、代表を辞任
衆院選で政権交代実現。幹事長に就任
2010年 鳩山由紀夫首相とともに幹事長辞任
2011年 検察審議会が強制起訴。党員資格停止処分を受ける
2012年 東京地裁が無罪判決、検察官役の指定弁護士が控訴
民主党を離党、新党「国民の生活が第一」を結成し代表に

 「今の民主党は政権交代当時の民主党ではなくなった。政権交代の原点に立ち返った政策を国民に示す」

 7月11日の結党大会で代表に就任した小沢氏が強調したのは、政権交代を実現した2009年の民主党への回帰。同年の衆院選マニフェスト(政権公約)のスローガンだった「国民の生活が第一」を党名に据え、政策では「反増税」と「脱原発」を前面に掲げた。

 「論理のすり替えのうまさと、巧みなスローガン作り。小沢さんの得意な手法だ」。自民党のあるベテラン議員は一連の小沢氏の言動をこう喝破する。

頼みは“スローガン政治”

 時計の針を20年前に戻す。当時、自民党の最大派閥だった竹下派は激しい権力闘争の末、1992年末に分裂。これは翌93年6月の自民党分裂の大きな要因となった。

 竹下派の分裂は自民党最大派閥の会長ポスト獲得を巡る争いが主因だった。だが、当時、この騒動の主役だった小沢氏は自らを「改革派」とし、それに同調しない議員を「守旧派」と決めつけ、派閥離脱・その後の新党結成の意義づけに使った。権力闘争から国民の目をそらす道具として活用したのが「政治改革」だった。

 しかし、当時の状況を熟知する自民党関係者は「政治改革の中身や実現の段取りなどが議論されていなければ色分けなどできるはずもないのに、ほとんど竹下派で議論されていなかった」と明かす。政治改革は小沢氏の行動に大義名分を与える有効な手段だったわけだ。

 翻って現在。「国民の生活が第一」という耳慣れたスローガンや、「反増税」、「脱原発」という有権者に訴えやすいテーマを前面に押し出す小沢氏。これまでと同様、行動を政策論で正当化する手法に活路を見出そうとする意図は鮮明だ。

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「「小沢王国」崩壊、主因は「復興より政局」」の著者

安藤 毅

安藤 毅(あんどう・たけし)

日経ビジネス編集委員

日本経済新聞社で経済部、政治部などを経て2010年4月から日経ビジネス記者。2012年4月から現職。政治、経済政策を中心に執筆している。

※このプロフィールは、著者が日経ビジネスオンラインに記事を最後に執筆した時点のものです。

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浜田 健一郎 ANA総合研究所 シニアフェロー・前NHK 経営委員長