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「取りつけ騒ぎ」なくすために誕生した中央銀行

第1回 米連邦準備理事会(FRB)の起源と使命 その1

  • ベン・バーナンキ

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2012年7月31日(火)

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 今年3月下旬、米連邦準備理事会(FRB)のベン・バーナンキ議長が米ジョージワシントン大学ビジネススクール(同大学のビジネススクールは学部)の大学生を対象に「米連邦準備理事会(FRB)と金融危機」と題して、4回にわたり講義を行った。その学生との質疑応答も含めた講義の全文を本日より連載でお届けする。
 中央銀行が誕生した歴史的背景から、その使命、1930年代に恐慌が起きた際のFRBの対応、その後金融政策が発展した経緯、そして米住宅バブルがなぜ発生し、その崩壊によってなぜ2008年秋の金融危機が発生したのか、何が問題だったのか、危機に対して当時、FRBがいかに対応したのか――。バーナンキ議長が大学生に分かりやすく語った金融危機の全容と深層とは――。

 ご紹介ありがとうございました。このような機会をいただき光栄です。私は今の職務に就くまで23年間、大学で教えていました。大学では、学生と過ごす時間をいつも楽しんでいました。今日は出席してくれて、ありがとう。

 ご存知のように、本講義は正式な履修科目になります。私の講義終了後、みなさんはレポートを提出しなければなりません。私もその一部を読ませてもらう予定なので楽しみにしています。

 では、始めます。4回の講義では「米連邦準備理事会(FRB)と金融危機」について話をします。私が話すことは、経済史学者としての私自身の経験を基にしています。この講義では、この数年間に起きた出来事、つまり、2008年に発生した金融危機とその危機に対するFRBの対応が焦点となります。

 しかし、これらの問題について議論するには、一度現在から目を離し、そもそも中央銀行が発展してきた歴史、つまり、過去に遡って大きな文脈の中で考えることが必要だと考えています。

金融危機は大きな文脈の中で捉えることが大事

 したがって、FRBについて具体的な話をする前にまず、中央銀行全般の「起源と使命」について説明します。その後、1930年代の大恐慌を中心とする過去の金融危機を取り上げ、それが直近の危機におけるFRBの行動と判断にどのような示唆を与えたのかを話します。

 講義は全部で4回ですが、第1回の今日は、2008年に発生した金融危機には触れません。まず、中央銀行とは何か、どんな役割を担っているのか、米国で中央銀行がどのようにして誕生したのかを紹介します。過去の歴史をひもとき、FRBが初めての過酷な試練、つまり、1930年代の大恐慌にどのように対処したのかを話します。

 第2回の講義でも歴史を遡ります。中央銀行の制度、そして第2次大戦後、FRBがどのように発展してきたのか――。具体的には1970年代のインフレをいかに克服し、その後の「グレート・モデレーション」と呼ばれた時期のFRB、そして様々な過剰が積み上がって2008~2009年の危機へとつながっていった状況について、かなり時間を割く予定です。

*世界的な実質GDP(国内総生産)や失業率などの変動幅が縮小し、インフレ率が安定基調を示した時期を指す言葉で、「超安定化」とも呼ばれる

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