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米経済失速で悪化する世界経済

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2012年7月31日(火)

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米経済の早期回復を予期した者は多いが、現実は逆で、今年後半から来年に失速する。「財政の崖」による影響に加え、与野党の対立、新興国の成長鈍化など要因は山積みだ。量的緩和ももはや効果は期待できず、抵抗力の落ちた世界経済への影響は深刻だ。

 ユーロ圏が秩序なき危機へと向かうリスクについてはよく認識されているが、米国に対してはもっと明るい見方をしている人が多い。この3年間、「米国経済はすぐに力強い自律的回復基調に乗り、潜在成長率を上回る成長を始める」というのが、いわばコンセンサスだった。

 だが、そんな見通しは実現しなかった。米国は、民間部門の過剰な債務が公的部門に波及し、今も官民ともにバランスシート調整を迫られるという苦渋の過程にある。このことが示唆しているのは、今後何年にもわたり、米国の成長は良くてトレンドを下回り続けるだろうということだ。

米経済はゼロ成長に失速する

 コンセンサスは今年の経済成長すら正しく予想できなかった。2012年のGDP(国内総生産)成長率はトレンドを上回り、3%を超える回復を記録すると見ていたが、現実には上期の成長率はせいぜい1.5%止まりで、2011年の1.7%という低調なペースすら下回る可能性が濃厚となっている。

 このように2012年上期の景気動向を見誤ったこの期に及んでもなお、多くの人々が性懲りもなく、おとぎ話のような楽観的ストーリーを繰り返している。

 原油価格の下落や自動車販売の好調、住宅価格の回復、米国製造業の復活といった要因が相まって、今年下期には成長が加速し、2013年には潜在成長率を上回る成長が実現すると期待しているのである。

 だが、真実はこれとは逆だ。2012年下期に成長はさらに減速し、2013年にはなお一層鈍化して、ほぼゼロ成長に失速するだろう。そのように考える理由はいくつもある。

 第1に、第2四半期の経済成長率は、雇用が月間平均7万人と急減したのに伴い、第1四半期の1.8%成長という遅々たるペースから一段と減速した。

 第2に、「財政の崖」が立ちはだかっている。つまり今年の年末で「ブッシュ減税」という大型所得減税などが期限切れを迎える一方、年明けには大幅な歳出削減が実施される予定となっており、このことが2012年下期を通じて支出と成長の足かせになる恐れが大きい。

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牛島 信 弁護士