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番外編:ジョージワシントン大学の大学生の質問に答えるバーナンキ議長

第1回 米連邦準備理事会(FRB)の起源と使命 質疑応答編

  • ベン・バーナンキ

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2012年8月3日(金)

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 それでは、質疑応答に移りましょう。

学生1:1928~29年の金融引き締めは株式の投機を終わらせるためのものだったと議長は説明されました。投機に歯止めをかけるには、委託保証金率を引き上げるなど金融引き締めとは別の措置を取るべきだったとお考えですか。それともむしろ何もしない方がよかったと思いますか。

バーナンキ議長:いい質問ですね。私が思うにFRBは、間違いを犯しました。FRBは株式市場について懸念を強め、株価は行き過ぎだと考えており、実際その証拠もありました。 

 しかし、FRBがしたのは、単に金利を引き上げるだけで、経済に及ぼす影響を斟酌せずに投機に対処しようとした。金利を引き上げて株式市場を下落させようとしたわけで、もちろんFRBはこれに成功しました(会場に笑い)。しかし、その副作用として、経済に重大な影響を与えました。

バブル退治には金利引き下げより焦点を絞った対策が望ましい

 我々が資産バブルについて学んだのは、資産バブルは危険だということです。可能であれば資産バブルの問題を何とかしたい。何らかの金融規制によって解決できるのであれば、そのほうが広範に影響を及ぼす「利上げ」という手法より、より焦点を絞った政策となり望ましいと言えるでしょう。

 委託保証金率による調整は、少なくとも様々な取引慣行を視野に入れていますから金利を引き上げるよりはよい手段だと言えるでしょう。証券会社はリスクの高い取引を多く行っており、まるでデイトレーダーと化していましたし、新聞配達のような少年までいっぱしの説を唱えていた。どんな取引を誰が行っているのか、あるいは委託保証金などに対するチェック・アンド・バランスが十分に取れていたとは言い難かった。

 そうした意味で、君の質問は的確です。先ずは銀行融資や金融規制、取引所の機能などに対する措置が取られるべきだったでしょう。

学生2:「金本位制」について質問です。今これだけ私たちは金融政策や近代経済について知っているにもかかわらず、いまだに金本位制への復活を唱える議論があるのはなぜでしょうか。そもそも「金本位制」を取ることなど可能なのでしょうか。

バーナンキ議長:金本位制を復活させようという議論には2つの要素、理由があると思います。1つは「ドルの価値」を維持したいという思いです。これは、基本的には非常に長期にわたって物価の安定を保ちたいという欲求だと言っていいでしょう。

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