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自信過剰に陥りインフレを招いた1970年代

第2回 第2次世界大戦後のFRB その1

  • ベン・バーナンキ

バックナンバー

2012年8月7日(火)

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 第1回の講義でも話したように、直近の金融危機とその後の回復を歴史的な文脈で捉えることには大変、意味があります。ですから第1回ではイングランド銀行の設立に遡って中央銀行という制度の起源を振り返るとともに、19世紀にあった様々な議論やFRB創設の経緯、FRBが初めて厳しい試練に直面した1930年代の大恐慌について話しました。30年代の経験から得た教訓についても触れましたが、これは最近の状況とも関係するので後ほど改めて取り上げたいと思います。

 本日の講義では、第2次世界大戦後のFRBの重要な展開について話した後、直近の金融危機について見ていきます。ですから、第2回の講義の後半と第3回、4回の講義では、いよいよ直近に発生した金融危機について話すことになります。では始めます。みなさん、しっかり聞いてください。 

第2回の講義では戦後のFRBの発展から、「グレートモデレーション」と呼ばれた時期を経て、今回の金融危機発生に至るまでをカバーする

復習:中央銀行の2つの使命

 繰り返しになりますが、中央銀行の2つの基本的な使命は、第1が「マクロ経済を安定させ、安定的な成長を維持し、インフレを低位安定させること」です。そして、このマクロ経済を安定、維持させるための主要な政策手段が「金融政策」です。通常、FRBも他国の中央銀行も、公開市場操作、つまり市場で有価証券を売ったり買ったりすることを通じて政策金利(米国の場合、フェデラルファンド・レート=FF金利)を上下に誘導し、安定したマクロ経済環境の実現を目指します。これは、どの中央銀行にとっても重要な使命の1つです。

もう1つの重要な使命は「金融の安定を維持すること」です。中央銀行は、「金融システムが適切に機能すること」を重視しており、特に金融危機や金融パニックの発生防止に努めていますし、防止できない場合にはその影響を和らげることに力を注ぎます。

 これまでの講義で、中央銀行の「最後の貸し手」としての機能について説明しました。「最後の貸し手」とは、金融パニックが発生した時、中央銀行が金融機関に短期的な「信用」を供給することによって、「取りつけ騒ぎ」やそれに伴う金融システム及び経済への影響を相殺する役割を果たすことです。これは、「優良な担保を持つ金融機関に対しては無制限に貸し出しを行うべきである(事態に便乗しようとする金融機関を排除するため、場合によっては懲罰的な金利を課して貸し出しをすべきだ)」という英国のジャーナリスト、故ウォルター・バジョット(1826ー77、第1回FRBの起源と使命その1を参照)が提示した概念に基づいたものです。

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