• BPnet
  • ビジネス
  • IT
  • テクノロジー
  • 医療
  • 建設・不動産
  • TRENDY
  • WOMAN
  • ショッピング
  • 転職
  • ナショジオ
  • 日経電子版

「いじめ」はこうしてなくす

老人ホームから学べること

2012年8月9日(木)

  • TalknoteTalknote
  • チャットワークチャットワーク
  • Facebook messengerFacebook messenger
  • PocketPocket
  • YammerYammer

※ 灰色文字になっているものは会員限定機能となります

無料会員登録

close

 滋賀県大津市で起きた、いじめ自殺事件が波紋を広げている。ここにきて、急にいじめが増えたわけでもないだろうが、新たな事案が次々と明るみになっている。

 日経ビジネス7月16日号の特集「老人ホーム革命」では、介護現場における虐待の実態を紹介した。そこでふと思ったのは、教育と介護の現場が抱える問題に共通項があるのではないか、ということだ。

 教育や介護の現場は、言うまでもなく「神聖な空間」であり、そこで働く人間は「聖職者」に近い存在である。だが、いずれも弱者に対する暴力といった「闇」を抱えている。そして、臭い物に蓋をするかのような隠蔽体質が、たびたび指弾されている。

 だとするならば、教育現場は、「老人ホームの成功例」に学ぶべきことがあるかもしれない。

老人ホームでの虐待は増える一方

 介護士が、入所者の老人に暴言をはき、暴行を加える――。

 介護施設における虐待の実態は、なかなか明るみに出ない。虐待被害にあう老人のほとんどは、認知症患者だ。だから、暴行を受けても、彼らは訴えることができない。しかも、虐待は職員が手薄になる夜間に行われる。

 ところが、近年、見舞いに訪れる家族が、体にできたあざなどを発見して、半信半疑で隠しビデオを設置している。すると、そこに驚愕の光景が映っていることがある。

 今年2月、神戸市の介護付き有料老人ホームで、3人の介護士による虐待が隠し撮りビデオによって明らかになり、関係者に衝撃を与えた(3コマ写真参照)。

 写真は車いすに乗った男性の洋服を乱暴に脱がせようとする介護士の姿である。左手でケータイを操作しながら、無理矢理、服を引っ張っている。さらに、寝ている老人を平手打ちしている瞬間や、肩を揺するような暴行もしっかりと、ビデオに映っていた。あばら骨など数カ所を骨折した被害者もいた。

 暴行容疑で逮捕された女性介護士は警察での取り調べや、その後の公判で、「しっかりしろという気持ちで叩いた」「職場のストレスが原因」と述べている。

コメント6

「記者の眼」のバックナンバー

一覧

「「いじめ」はこうしてなくす」の著者

鵜飼 秀徳

鵜飼 秀徳(うかい・ひでのり)

日経おとなのOFF副編集長、浄土宗僧侶

京都市景観市民会議委員(2016年)、佛教文化学会会員。 1974年生まれ。成城大学文芸学部卒業後、報知新聞社へ入社。2005年日経BP社に入社。日経ビジネス記者などを歴任。2016年4月より日経おとなのOFF副編集長。浄土宗僧侶の顔も持つ。正覚寺副住職。

※このプロフィールは、著者が日経ビジネスオンラインに記事を最後に執筆した時点のものです。

日経ビジネスオンラインのトップページへ

記事のレビュー・コメント投稿機能は会員の方のみご利用いただけます

レビューを投稿する

この記事は参考になりましたか?
この記事をお薦めしますか?
読者レビューを見る

コメントを書く

ビジネストレンド

ビジネストレンド一覧

閉じる

いいねして最新記事をチェック

日経ビジネスオンライン

広告をスキップ

名言~日経ビジネス語録

意外なことに、伝統的な観光地が 訪日客の誘致に失敗するケースも 少なからず存在する。

高坂 晶子 日本総合研究所調査部主任研究員