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こうすれば株は上がる

株価バリュエーションを決定するのは「株主数」だ

2012年8月10日(金)

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 世界的に株式市場が停滞している。米国や中国の景気に対する楽観論の後退と、欧州債務危機への警戒の高まりから、投資家のスタンスが「リスクオフ」に転じた。中でも先週の本欄「リスクオフじゃなくてジャパンオフ」でも見たとおり、日本株は割安に放置されている。相対的に見れば日本の景気動向は世界的に堅調であり、企業業績も比較的好調なのにもかかわらずだ。

是正されない日本株の割安

 みずほ証券が調査した日本株(TOPIX)の予想PBR(株価純資産倍率)は0.8倍。「投資家がリスク資産圧縮のためにバリュエーションを無視して日本株を売ることがある」(同証券)。日本株は不当な扱いを受けているが状況は一向に是正されない。

 企業は自社株を正当に評価してもらうための自衛手段を講じるしかないが、どうすれば株価を上げることができるのか。

 「株主数を増やせば株価は上がる」――。IRやディスクロージャーに詳しい一橋大学の円谷昭一准教授と、証券リサーチ会社ティー・アイ・ダヴリュ(TIW、東京・千代田)がこのほど興味深い共同調査をまとめた。

 まずは下のグラフを見てほしい。縦軸に株主数、横軸に企業の売上高を示し、株主数が増えるのに従い、PBRにどんな変化があるかを示したものだ。

 対象としたのは国内の上場企業2987社(純資産10億円以下の企業は除外)で、2012年3月期の直近の本決算データを使用。株主数は1690人までを1グループ、4273人までを2グループ、9788人までを3グループ、それ以上を4グループと分類している。グラフに示したのは各グループの平均PBRだ。

 一般に企業規模が大きいほど株主数は多いため、大企業側に偏差が働く。このため、売上高を4分類し、それぞれの売り上げ規模での平均PBRを計算している。ちなみにPER(株価収益率)でなくPBRを用いたしたのは利益水準によってブレが出ないようにするためだ。

株主が多いほど株価が高いという結果に

 結果は一目瞭然。売上高の小規模な第1規模群では最も顕著な差が出ている。株主数が最大の第4グループの平均PBRが2.22倍なのに対し、最小の第1グループは0.81倍と、1.41ポイントの差がついた。

 売上高規模の最も大きい第4規模群でも、株主の多い4グループは1.22倍、株主の少ない1グループは0.76倍と差がついている。株主の少ない1グループは全部の売り上げ規模群を通しで見ても平均PBRは0.76。8月7日終値の日経平均PBRが0.94倍だからかなり割安に評価されていることがわかる。

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「こうすれば株は上がる」の著者

小板橋太郎

小板橋太郎(こいたばし・たろう)

前日経ビジネス編集委員兼副編集長

1991年立教大学文学部史学科卒、日本経済新聞社入社。整理部、社会部、産業部などを経て2011年から日経ビジネス編集委員。現在は日本経済新聞社企画報道部デスク

※このプロフィールは、著者が日経ビジネスオンラインに記事を最後に執筆した時点のものです。

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手嶋 龍一 作家・ジャーナリスト