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大手金融機関が次々に破綻、LIBORも急上昇

第3回 金融危機に対するFRBの対応 その2

  • ベン・バーナンキ

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2012年8月21日(火)

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 2008年9月7日の時点で、米連邦住宅公社(ファニーメイ)と米連邦住宅貸付抵当公社(フレディマック)は明白な破綻状態に陥りました。保証している住宅ローンの損失を補償するだけの資本がなくなったのです。FRBはこの週末、ファニーとフレディの規制当局及び財務省と協力して不足額を算定し、週末にかけて、財務省はFRBの支援の下、両社の株式を取得し、公的管理下(conservatorship)に置きました。このことは、同社が部分的な破綻に至ったことを意味します。

 同時に、財務省は議会からファニーとフレディの債務を全額保証する承認を得ました。これにより、投資家がファニーとフレディが保証するMBS(住宅担保ローン証券)を保有していたとしても、両社が部分的な破綻状態にあったにもかかわらず、米国政府が代わりに保証してくれることになったのです。投資家は保護されたわけです。これは必要な措置でした。もしこうした措置が取られなければ、危機は凄まじいまでに深刻化していたはずです。世界中の投資家が保有していた証券の価値は、文字通り何百億ドルもの規模に達していたからです。

何千という中小の金融機関が破綻した1930年代の恐慌とは異なり、2008年に発生した金融危機では、大手の金融機関が厳しい圧力にさらされた

 周知のように、2008年9月半ばには、米証券大手のリーマン・ブラザーズが甚大な損失を抱えていることが判明したことから同社は強い圧力にさらされました。同社の破綻劇については、後ほどケーススタディーで詳細に取り上げますが、リーマンには買収者も資金提供者も現れなかったため、同社には9月15日、米連邦破産法第11条の適用を申請したのでした。

 同じ9月15日、同様に証券大手のメリルリンチが、銀行大手のバンク・オブ・アメリカに買収されました。これによりメリルリンチは破綻を免れたのです。

中小の銀行だけでなく最大手の金融機関が危機にさらされた

 翌9月16日には、世界最大の米保険会社AIGが、追加証拠金の差し入れ請求や短期資金の引き揚げという形で、現金の支払いを求める人々の激しい攻撃にさらされました。同社が信用保険を販売していたことは先に話しましたが、政府はAIGに緊急資金を提供し、破綻を防ぎました。この件についても後で詳しく見ていきます。

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