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ルンバが3500円、“お試し”が広げる新市場

モノを買わせる「安心」のチカラ

2012年8月17日(金)

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 「おかりなレンタル」というサイトをご存知だろうか。ベンチャー企業のフォレストワン(東京都台東区)が2011年6月に運営を始めたもので、規模はまださほど大きくないが、独自のサービス内容が話題を集めている。

 ロボット掃除機の「ルンバ」なら5日間で3500円。米からパンが作れるホームベーカリーの「ゴパン」は同じ5日間で3900円。話題の最新家電製品を、数日間、数千円でレンタルできるというのがその中身だ。

 家電製品のレンタルサービス自体は従来もあった。だが、これまでは、一人暮らしを始めた学生や単身赴任者などが、冷蔵庫や洗濯機など生活に必要な家電一式を一時的に使うケースがほとんどだった。それらの多くは利用期間を数カ月~1年単位としており、借りることができる家電製品も最低限の機能に絞った低価格品が主流だった。

 「おかりなレンタル」が特異なのは、扱っている製品を新型で話題性の高いものに絞っている点にある。狙いはあくまで「興味は引かれるが、手を出すには勇気がいる」といった類の製品を、手頃な値段でお試しできるようにすること。ルンバやゴパンのほか、「羽のない扇風機」「高級炊飯器」「ミラーレス一眼カメラ」「スチーム式美顔機」といった製品を取り揃える一方、既に普及が進んだ基本的な製品は扱っていない。

「失敗したくない」を取り込む

 数カ月単位の長期利用も原則的に想定していない。借りた商品を気に入った場合は、返品してほかの販売店で改めて購入するか、あるいはフォレストワンが提示した金額でそのまま買い取ることを促す。購入する場合の価格は、レンタルした商品がどれだけ人の手を渡ってきたかにもよるが、家電量販店などの実勢価格の7割程度にすることが多いようだ。

 フォレストワンの森川義明社長は、「買い物で失敗したくないという需要に応える」とサービスの狙いを説明する。新型の家電製品はマスコミなどに取り上げられることが多く、広く一般の興味関心を呼ぶ半面、数万円以上と高額なことがほとんど。「使いこなせるか」「思いがけない欠点があるのでは」といった不安もあり、購入のハードルは他の商品に比べて高い。同社はその消費者心理に目をつけたわけだ。

 家電の購入時に、ネットなどで事前に口コミ情報を調べる人は増えた。だが口コミは誰が書いたか分からない場合や、評価者と自分の感覚が異なる可能性もある。消費者が口コミを完全に信用することは決して多くなく、「本人が自分の家で使ってみることに勝る安心はない」(森川社長)。

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「ルンバが3500円、“お試し”が広げる新市場」の著者

中川 雅之

中川 雅之(なかがわ・まさゆき)

日本経済新聞記者

2006年日本経済新聞社に入社。「消費産業部」で流通・サービス業の取材に携わる。12年から日経BPの日経ビジネス編集部に出向。15年4月から日本経済新聞企業報道部。

※このプロフィールは、著者が日経ビジネスオンラインに記事を最後に執筆した時点のものです。

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