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AIG救済は今後の危機管理の手本ではない

第3回 金融危機に対するFRBの対応 その4

  • ベン・バーナンキ

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2012年8月23日(木)

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 さて、米連邦準備理事会(FRB)が取った行動について、最後にもう1つ触れたいと思います。ここまで話してきたことの多くを、皆さんは新聞などであまり読んだことがなかったのではないでしょうか。私はこうした重要な市場の問題に取り組み、金融機関全般に幅広く流動性を供給して金融パニックの終息を図りました。FRBと財務省はその間、同時に、一部の重要な金融機関が直面した問題についてもその解決に取り組みました。

 既に話しましたが、FRBは2008年3月、融資を提供して米銀大手JPモルガン・チェースによる大手証券会社ベア・スターンズの買収を支援し、ベア・スターンズの破綻を食い止めました。こうした行動を取った理由は第1に、当時、金融市場が強いストレスにさらされていたため、ベア・スターンズが破綻すればストレスがさらに増幅され、本格的な金融パニックが起きるとを恐れたからです。

金融危機による影響を抑えるため、FRBはベア・スターンズとAIGの救済に動いた

 我々は、ベア・スターンズは少なくとも支払い能力は失っていないと判断していました。JPモルガンもそのように判断して同社の買収に同意し、ベア・スターンズの買収に伴って(ベア・スターンが抱える負債の返済などの)義務を履行することを保証しました。したがって、ベア・スターンズへの融資は、「返済の公算が大きい機関に対して融資を実行する」という条件遵守したものでしし、FRBは、ベア・スターンズに対する融資は十分な担保を有していると感じていました。

「最後の貸し手」としてAIGに実に850億ドルを融資

 第2の例は2008年10月に行ったAIGへの支援です。皆さんも知っていると思いますが、AIGはまさに破綻の瀬戸際に追い込まれていました。AIGは米国最大の、おそらく世界でも最大の保険会社でした。このAIGのケースについて簡単に話します。

 AIGは複雑な企業でした。多国籍金融サービス企業として、世界的な保険会社をはじめたくさんの金融サービス企業を傘下に抱えていました。同社は同時に、AIGファイナンシャル・プロダクツという子会社も抱えていました。AIGファイナンシャル・プロダクツは、複雑な金融派生商品(エキゾチック・デリバティブ)や、前に話した信用保険(credit insurance)など様々な金融商品を扱っていました。

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