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質疑応答編:「大きすぎて潰せない」問題から「格付け」の仕組みまで課題は依然、山積

第3回金融危機に対するFRBの対応

  • ベン・バーナンキ

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2012年8月24日(金)

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学生1:バーナンキ議長は前回の講義と今回の講義で、特殊な住宅ローンやサブプライムローンの発行が増加したことを話されました。これらの金融機関はなぜ、こうした極めてリスクの高い住宅ローンを信用力の劣る借り手に積極的に貸しつけたのでしょうか。また、金融機関は住宅価格の下落を予想していたら、同じことをしていたでしょうか。

バーナンキ議長:金融機関がそうしたことが行った理由は幾つかあります。1つは単に、住宅価格が上昇することを恐らくあまりにも強く確信していたということです。彼らは、「住宅価格の値上がりはまだまだ続きそうだ」と言っていました。住宅価格の上昇が続くことを前提にすれば、彼らが提供していた商品はさほど悪いものではありませんでした。

 というのも借り手は1年やそこらはローンを返済できるでしょうし、その後はもっと安定性の高いローンに借り換えることができるからです。「そんなローンがあるなら住宅を購入しよう」と考えた人もいるでしょう。しかし、リスクは住宅価格が値上がりを続けるとは限らないわけで、実際、その通りになったわけです。

 もう1つの側面として、この(住宅価格が上昇していた)時期、証券化商品に対する需要が非常に高まっていたことも挙げられます。当時、欧州やアジアを中心に質の高い資産に対する国際的な需要が強かった。機を見るに敏な米国の金融機関は、こうした投資家はサブプライムローンでも何でも様々な種類の信用を積極的に引き受けると考えました。

前提条件が成立している限り収益性の高いビジネスだった

 そして「金融工学」という“奇跡”を使って、そうした様々なローンを組み合わせて「質が高い」と見なされる金融商品を一部、作り出すことに成功したのです。そうした商品には「トリプルA」の格付けが付与され、おかげで海外の投資家に販売することができました。

 しかし、残念ながら質の低い部分の商品については金融機関の手元に残ることがあり、そうした場合は、金融機関はそれを保有し続けるか、あるいはほかの金融機関に売却したのです。要するに金融市場にはトレンドがあり、当時は、こうしたリスクは管理できると自信過剰になっていた部分があると思います。

 「住宅価格はおそらく上昇を続ける」という思い込みもあったでしょう。だから住宅ローンを貸し付けた金融機関は、その住宅ローンを誰かに売却できるだろう、買い手を見つけるのも難しくないだろう、と考えていた。加えて「安全資産」に対する需要が大きかった。こうした前提が成立していた間は金融機関にとって、(一連の住宅関連ビジネスは)大変、収益性が高かったわけです。

 しかし、住宅価格が下落に転じると、莫大な損失が発生することになりました。

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