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「ジョブズが取得したパテントの95%がデザイン関連」という時代

  • 田代 真人

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2012年9月7日(金)

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 世界中で起こされているサムソンとアップルのデザイン模倣の裁判は、最終決着まで時間がかかりそうだ。アップルの故スティーブ・ジョブスが取得したパテントの95%はデザインに関するものだったらしいので、そう簡単に折れるわけにはいかない。彼の意志を継ぐ現在の経営陣とて同じである。それほどにデザインはアップルの生命線なのである。

人に使われるデザイン

 アップルの成功によって、以前にも増してデザインの重要性が語られるようになった。一般的にもデザインは、製品を作る上で欠かせない重要な要素の1つとなったのだ。

 そもそもデザインを語るとき、それはただ眺めるだけのアートとしてのデザインもあれば、雑誌やポスターなどのように人になにかを伝える役割を持つものもある。しかし人に使われる、いわゆるプロダクト・デザインという領域は、その役割が何倍にも大きなものになる。

 プロダクト・デザイン、インダストリアル・デザインともいうが、これらは製品に対して、「見て美しい」という要素のみならず「使いやすい」という要素も組み込まれたものでなければならない。いくら美しくてもイスは座れなければダメなのである。

 だからこそ製品のデザインが生活者に与える影響は大きい。私は、ダイヤモンド社在籍時代、DMN(デザイン・マネジメント・ネットワーク)という組織でデザインに関わっていたが、日本にも優れたデザインが数多くあり、その奥深さに驚嘆した。しかし一方で、企業に属するインハウスのデザイナーたちの限界も耳にした。

サカイデザインアソシエイツ 酒井俊彦氏 撮影:琴條孝詩

 曰く「稟議書のハンコが増える度に尖ったデザインが丸くなっていく」と……。サラリーマン社長を代表とする経営層としては無難なデザインを選択し、リスクを軽減することの方が大切なわけである。

 「以前の日本のデザイナーはみんな自動車のデザインをしたかったが、自動車会社に就職できず、仕方なく家電メーカーに入ったりすると、いかにも速そうな掃除機ができあがっていた」。そう言って笑うのはプロダクト・デザイナーの酒井俊彦氏だ。

便利な機能をいっぱい付けて不便なものができあがる

 「さすがにいまは速そうな掃除機ばかりではありません(笑)。というのも最近は女性のデザイナーが増えたんですね。彼女たちは自動車にこだわっていないので。『どうして掃除機が速そうなのよ』と訝っていたくらいですから。

 しかし最近のモノは、多くのことを語らなければなりません。モノ単体だけでなく、出自や素材とか、物語を求められていて、それもしゃべらなきゃいけないから大変なんです。それらをデザインだけで表現するのには無理があります。

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