• ビジネス
  • IT
  • テクノロジー
  • 医療
  • 建設・不動産
  • TRENDY
  • WOMAN
  • ショッピング
  • 転職
  • ナショジオ
  • 日経電子版
  • 日経BP

景気回復にはFRBだけでなく全政府機関が動くことが不可欠

第4回金融危機の余波 質疑応答編

  • ベン・バーナンキ

バックナンバー

2012年8月31日(金)

  • TalknoteTalknote
  • チャットワークチャットワーク
  • Facebook messengerFacebook messenger
  • PocketPocket
  • YammerYammer

※ 灰色文字になっているものは会員限定機能となります

無料会員登録

close

バーナンキ議長:では、質問をどうぞ。

学生1:ありがとうございます。議長は最初の講義で、ウォール街と一般の人々との間にある「(中央銀行に対する)考え方の溝」について話されました(第1回その2の8ページ、上から4段落目をご参照下さい)。このことが講義を受けている間ずっと、頭に引っ掛かっていました。

 議長は「金融政策」について国民を啓蒙することの重要性について説明されました。一連の講義をうかがって、米連邦準備理事会(FRB)について理解を大変深めることができました。今回の危機において注意が払われてきたのは実体経済ではなくウォール街だと思います。住宅ローンの支払いに汲々としている多くの米国民が、金融システムの安定性の重要性を十分に理解しているとは言えず、彼らにとって銀行救済は不人気な政策でしかありません。米国はこうした「溝」を埋めることができるでしょうか。

バーナンキ議長:確かに君の言う通りでしょう。19世紀と同様の「溝」が今も埋まっていません。この問題に対しては、答えは容易には見つかりません。周知の通り、FRBは記者会見(をFOMC=連邦公開市場委員会後に開くという新しい試み)を含め、様々な手段を使って、FRBがこれまでどんなことをやってきて、これから何をしようとしているのか説明する努力を重ねています。FRBが積極的に説明責任を果たそうとしていることは理解してもらえるでしょう。ほかのFRB理事や地区連銀総裁を含め、我々は頻繁に議会証言や講演を行い様々なイベントに出席しています。

FRBには政策を「平時」に戻す方法が3つある

 過去4回の講義に出席した皆さんには明らかなように、FRBは複雑な組織なので全貌を国民に十分理解してもらうことは容易ではありません。しかし、我々ができることは全力を尽くすことです。識者やメディアなどが様々な報道などを通じて事実を的確に伝え、国民が状況をもっと理解できるようになることを願ってやみません。確かにこの問題は難しい課題で、中央銀行の創設以来、米国民の感情の中にわだかまっているストレスを表しています。次の質問に移りましょう。

学生2:議長は以前の講義の中で、資産を市場で売却するなどの方法で、(FRBがバランスシートに抱える)大規模な資産を市場に戻す方法が幾つかあると話されました(第4回その2の「FRBは証券買い入れのための原資はどうしているのか」をご参照ください)。投資家が将来、実際にそうした資産を積極的に買い戻そうとする保証はあるのでしょうか。

バーナンキ議長:先ず言っておきますが、この問題についてFRBは3つの手段を持っています。いずれも今の政策を「平時の政策」に戻すことにつながるわけで、3つあるので、投資家が資産を買い戻す点についてはまったく心配はないと考えています。

 第1に、我々は銀行がFRBに預けている「準備預金」に利子をつけることができます。つまり、FRBが「利上げ」に踏み切ることができる時機がくれば、この「準備預金」に対して、つまり、中央銀行が銀行に支払う利子を引き上げることによっていつでも金利を引き上げることができます。

コメント1件コメント/レビュー

全て理解できたわけではないが、とても判り易い講義でした。この内容を小雑誌にする企画は無いのでしょうか。是非検討していただきたい。今までの記事の中でトップレベルの内容だと思います。■日銀の総裁にもバーナキン議長のように東大で講義をしてもらいたいものです。スキルが無いので無理だろうなー。(2012/09/04)

「さあ、バーナンキ議長の講義を聞こう!」のバックナンバー

一覧

日経ビジネスオンラインのトップページへ

記事のレビュー・コメント

いただいたコメント

全て理解できたわけではないが、とても判り易い講義でした。この内容を小雑誌にする企画は無いのでしょうか。是非検討していただきたい。今までの記事の中でトップレベルの内容だと思います。■日銀の総裁にもバーナキン議長のように東大で講義をしてもらいたいものです。スキルが無いので無理だろうなー。(2012/09/04)

ビジネストレンド

ビジネストレンド一覧

閉じる

いいねして最新記事をチェック

閉じる

日経ビジネスオンライン

広告をスキップ

名言~日経ビジネス語録

小池さんがこの言葉(排除)を述べたことで、「風」が変わっていきました。 ただし、小池さんが言ったことは正論です。

若狭 勝 前衆院議員