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2012年の初秋。新渡戸稲造を読んでみた

2012年9月19日(水)

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 年や経験を重ねるにつれて価値観が変わってきた、ということは誰にでもあると思います。僕ももうすぐ40歳になるからか、そういったことがたくさんあります。中でも、最近、新渡戸稲造著書の『逆境を超えてゆく者へ』という本を読んで、以前の自分とは違った価値観で受け止められたことがありました。

 それは、貯蓄の薦めについてです。
この本にこんなくだりがありました。

 日本人は、若い時から老後の計画をしているような人を見ると、その人が老人くさい元気のない人のように思う傾向がある。
老後を心配しそのために元気を失ってしまうならもちろん褒めたことではないが、元気のまま老後のことを考えるのは進んだ人である。
やみくもに蓄財するのとは趣が異なる。

~省略~

 僕は数年間、多くの学生と交わってきたが、学生のころ吝嗇(注)と言われた者は、一般的に、後になって成績がよいようである。これに反して学生時代に豪傑ぶって金銭などは顧みず、人のものは自分のものと考えているような者は、ちょっとおもしろいようであるが、また本当の豪傑になってくれればあくせく貯蓄する者より面白くなるだろうが、どうもこの種の人は真の豪傑とはならずに社会の厄介者となる者が多い。 貯蓄心のある者は大概考えが綿密で何事もおろそかにしない。ものを頼んでもきちんと終わりまでしてくれるので頼み甲斐がある。

 

(注:「吝嗇」むやみに金品を惜しむこと。

 この本の中では、「宵越しの金などもたない」という人は一見豪快な人のように見えるが、それは決していいことではないという論が説かれています。

 こういった論を読んで、確かになるほどな、と思う自分が存在しました。もともと昔から目的もなく貯蓄することが得意ではありません。そのため以前の僕であったら、これらの内容にはそれほどピンとこなかったと思います。この本を読んで、以前とは異なり部分的に頷ける自分になっていることに気が付きました。それはどういう価値観の変化なのでしょうか?

「宵越しの金は持たない」は決していいとではない?

 これはなにも単にお金を貯めること捉えて貯金することが大事だという話ではありません。むしろ、目的もなく貯金することはやはり意味がないと考えます。

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「2012年の初秋。新渡戸稲造を読んでみた」の著者

柳澤 大輔

柳澤 大輔(やなさわ・だいすけ)

面白法人カヤック代表取締役

1998年、学生時代の友人と共に面白法人カヤックを設立。数千~数万人規模のネットサービスを幅広く展開。ユニークな人事制度や、ワークスタイルなど、制度面も実験中。

※このプロフィールは、著者が日経ビジネスオンラインに記事を最後に執筆した時点のものです。

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