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少子化で「子供に優しくない社会」になるのか

財政負担だけでない次世代への風当たり

2012年9月27日(木)

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 まずは1枚の写真をご覧いただきたい。

 アフリカ、モザンビークの子供たちの日常の姿だ。8月27日号の日経ビジネス特集「食糧非常事態宣言」のための取材で訪れたこの地では、乾いた大地の上を幼い男の子たちが走り回る、緩やかな時間が流れていた。

 写真をご覧いただければお気づきのように、遊びまわる男の子とは別に、女の子たちは弟や妹の子守りを任されている。1人当たりのGDP(国内総生産、2010年)は550ドルと世界でも最貧国の1つに数えられる同国だが、1人の女性が一生のうちに産む子供の平均数を示す合計特殊出生率は5前後で推移している。貧困問題が横たわり、栄養状態はお世辞にも良いとは言えない。同国は他のアフリカ諸国同様、今後の世界の人口爆発の中心地である。

 両親は働きに出る分、小さな子供たちの面倒を年上の兄姉(特に姉)が見るのは、モザンビークに限らず、同じような経済情勢・人口動態を抱える国ではしばしば出会う光景だ。そのせいだろう、こんな場面にも出会った。

泣く子を白い眼で見ていませんか?

 取材地を移動するために、モザンビークの国内線に搭乗した。近くの席には、母親らしき人物に空港まで見送られ、1人で飛行機に乗る少女の姿があった。初めての飛行機だったのか、揺れや気圧の変化による耳鳴りで、少女は泣き出してしまう。すると客室乗務員以外にも、周囲の大人たちがこぞって少女を慰めようとするのだ。

 決して、この光景がモザンビークのすべてを物語るものではない。しかし、子供が周囲に多数いること、その子供たちの面倒を見ることが当然の社会ならではの光景として映ると同時に、ふと日本で同じようなことが起こった時のことを思い浮かべた。レストランで、あるいは電車の中で、大声で泣く子供の姿に、冷やかな目線を浴びせる日本人は多いのではないだろうか。この光景を思い出し、地球の裏側、モザンビークの上空で暗澹たる思いに駆られた。

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