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食べ物の放射性物質、「正しく速く安価に測定する方法」の研究

「TruthFoodRad開発プロジェクト」

  • 炭谷 俊樹

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2012年10月2日(火)

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 東日本大震災後の原子力発電所の事故により、多くの放射性物質が環境中に放出され、周辺住民への直接的影響のみならず、食品の放射性汚染に関するリスクが大きな不安となっていることは皆さんも良くご存知の通りである。
 今回は、この問題に対し、神戸情報大学院大学がメーカーのエンジニアの方と共同で取り組んでいる探究実践プロジェクト「TruthFoodRad開発プロジェクト」をご紹介したい。

信頼できない情報、不確定要素の高い情報のなかでいかに判断するか

 今回の震災と原子力発電所事故の経験を通じ、多くの国民が、国や行政が発表する情報に対する不信感を持つようになった。そして、自分や家族の命や安全や自分で守らないといけない、という意識が高まったともいえる。

 放射線測定に関しては、さまざまな機器が発売され、普及している。とくに空間の放射線量の計測に関しては、比較的安価な計測器の登場によって「見える化」が容易になり、リスクを定量的に判断しやすくなってきた。

 一方、食品の放射性汚染の問題は、より複雑である。要因の1つとしては、事故要因による放射線量の測定が、後により詳しく述べるが、簡単ではない。また仮に放射線量が測定できたとしてもどれくらいであれば安全かの判断も確固たる考えが確立されているわけではない。

 2012年4月からは厚生労働省の「食品中の放射性物質に係る規格基準」(※)が施行され、それまでの暫定基準値に対して大幅に厳格な基準値が適用されるようになった。さらに、生産者や流通での努力により、より厳しい独自基準を設定することで、より一層の安全・安心を確保する動きが見られる。

 しかしながら消費者の不安は簡単には収まらない。何を信じてよいかよくわからない不安の中で、とりあえず被災地の食品はやめておこうという方向に走りがちである。こういった情報の曖昧さ、複雑さの中で、いかにリスクを判断し、予防的に防衛できるかが課題である。

(※)「食品中の放射性物質に係る規格基準」で放射線セシウムの基準値が一般食品で100ベクレル/kg(飲料水は10,乳児用食品は50,牛乳は50)と設定された

食品中の放射性物質の規格基準の設定について(厚生労働省)

基準値についてわかりやすく説明したリーフレット(厚生労働省)

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