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新商品企画。何もない段階からテレビCMを発想

iPhoneで実感する「“百文”は一見にしかず」

  • 田代 真人

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2012年10月5日(金)

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 iPhone5は予想通り世界中で人気だ。いまだに入荷待ちの状態で、いまから手に入れようと思ってもまだまだ先のことになるだろう。このように黙っていても顧客が行列をなして買い求め、売れていく商品を創ることは並大抵のことではない。

iPhoneは必要なのか?

 なぜこんなにもiPhoneは人気なのだろうか。2008年、日本で発売されたiPhone3Gは、発売前にすでに日本未発売の初代iPhoneの情報が出回っており、それがある種のティーザー広告(商品を少しずつ露出させて“じらし”ながら生活者の気を惹く広告手法)となって私たちの期待を高めていた部分があった。

 そういう期待のなか、初代iPhoneに新機能を加えた日本で初めてのiPhone3Gは、多くの人々に購入されることとなる。90年代のアップルは一部の“信者”のみのものだったが、iPodが登場し、iTunesがWindowsに解放されてからあとは多くのファンを創った。そういったユーザーもiPod機能が入ったiPhoneがあれば、すでに持っている携帯電話と2台持ち歩く必要がなくなるので購入意欲が湧いたのだった。

 販売キャリアがソフトバンクのみというところが微妙な雰囲気を醸し出したが、それ以上にiPhoneの魅力が勝っていたのであろう。それ以来ソフトバンクは携帯電話販売数で快進撃を続けた。しかし、みんながみんなiPodが入っているというだけでiPhoneを購入したわけではないだろう。どうしてこんなにも人気があるのか、改めて考えてみよう。

 以前書いたように、自分にとって必要なモノか、ただ欲しいだけなのかで、人はモノの購入を判断することが多い。そういう観点からみると、先のiPod所持派は、携帯すべきモノが1台減るので、iPhoneを購入する理由がある。だから必要ということになる。

 ほかに必要になるべき理由はあるだろうか? 現代社会において携帯電話自体は必要だが、しかしiPhoneでなければならないという理由はない。ネットが観られること自体は必要ないが、たとえ必要だとしてもiPhoneでなくても観られるのでiPhoneである必要はない。ほかにも必要な理由を考えてみたが思い浮かばない。そう考えると、別段iPhoneを買わねばならない理由などほとんどない。

 しかしこれだけの人気だ。これはつまり多くの人々の“欲しい”という欲求の裏返しなのだ。

欲しいと思う理由

 ではなぜ欲しくなるのだろうか。機能にしてもいまやアンドロイド携帯のほうが盛りだくさんだ。メールもネットも動画も観られる。iPhoneではiOS6でダウングレードしたマップアプリも、グーグル・マップで快適だ。日本独自の“おサイフケータイ”にワンセグも使える。だから機能を考えるとiPhoneを購入する理由はない。

 しかし、だ。しかし人気はiPhoneなのである。サムソンがモノマネしようが、アンドロイドの機能が上回っていようが関係ない。

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大量陳列、大量販売というのがある程度限界にきているのかなと思います。

松﨑 曉 良品計画社長