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第9回 「起承転結」型の文章、しゃべり方はマイナスでしかない

「結論から先に話す」には訓練が必要です

  • 今井 隆志

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2012年10月4日(木)

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 「いまさら『結論から先に話す』なんて、おまえに言われなくてもわかっていますよ」と、反発されそうですが、本当にそうでしょうか?

 私が外資系企業の現場で見てきた現実は、必ずしもそうではないと言わざるを得ません。外資系企業に勤めている人の場合、ある程度海外の人たちの思考過程も理解しているし、「結論から先」というのはわかりきっているはずなのに、この現実なのです。

 残念ながら皆さんが思っているほど、この「結論を先に話す」というのは簡単ではないのです。繰り返しトレーニングすることで、そういう思考回路を、自分の頭の中に作りあげないと、とてもグローバルな企業の社長はつとまりません。

ストーリーラインの常識

 グローバルな企業の中で、議論をしようとおもうのなら、必ず次のストーリーラインに沿って、話を組み立てる必要があります。海外の教養のある人の文章なりスピーチが、このストーリーラインから外れることはありません。最初に、論点をはっきりさせ、結論を述べます。その後に、論点の根拠を示します。そして、最後に全体をまとめ上げます。(順に、thesis statement、body paragraphs、conclusionと呼ばれます。この単語は憶えておくと役にたちます。)

起承転結は世界の非常識

 私たちの受けてきた教育の根幹には、「起承転結」の論理構成があります。小学校の作文から大学受験の小論文まで、すべてこれによった教育がなされています。ですから、私たちの頭の中には、この論理構成が刷り込まれています。無意識のうちにこの論理構成をたどることになってしまいます。まるで、お箸を持つときに無意識に右手がでるように。(左利きの人はそうでもないかもしれませんが。)

 残念ながら、この常識はグローバルな企業の中ではまったく通用しません。(もしかしたら、同じ文化圏の中国系、韓国系企業では通用するのかもしれませんが、その点については情報を持っていません。)

 起承転結には2つの問題点があります。ひとつはなんと言っても「結」が最後にくることです。最後まで聞かないと、何を言いたいのかはっきりしないことです。

 もう1つは、「転」の部分です。「起」で扱う話題を紹介し、「承」で話題を展開させ、「転」で新たな視点から話題の展開を行い、「結」で結論を述べるというストーリーラインに沿った場合、まず間違いなく外国人の方は、「転」の部分で「あれっ」という顔になります。話が切られるからです。わたしたち日本人にとってはあまりに当たり前で、無意識のうちにこのような話の展開の仕方をしてしまいますが、ビジネスの世界では、話をごまかそうという意図に捉えられかねません。

 具体的な事例をお見せしましょう。

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