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「携帯電話に屈して陳腐なメールを書いてはならない。戦い続けるのだ」

人の「モビリティ」を高めるために(その7)

  • つなぐIT研究班

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2012年10月4日(木)

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 本欄の趣旨は、モビリティ(機動性)を高めて働き方を変えていくために、IT(情報技術)の使いこなしを考えることである。第1回で、複数デバイスの使い分けが前提となったと述べた(『マイクロソフトの“タブレット”参入に一番驚いた人たち』参照)。第2回は文字入力について考えた(『たかがキーボード、されどキーボード』参照)。第3回は、従業員が購入した情報機器を活用するやり方を紹介した(『再考・「会社のPC」は無くなる』参照)。第4回は「ThinkPad」の開発史を紹介した(『「ThinkPad生みの親」が語るモノ作りの哲学』)。第5回は柔軟な働き方は何かを考えた(『寝ころんでいて仕事をしたくなったら』)。第6回は、東芝にビジネスパーソン向け情報機器のニーズについて尋ねた(「いくら軽くて薄くても仕事で使いにくい機器は無意味」)。今回は有力な携帯情報端末である携帯電話の文字入力について考える。

 人が1日に書く電子メールは相当な数に上っている。仕事のメールもあれば個人のメールもある。一昔前、電子メールをやりとりする機器と言えばパソコンだった。今や携帯電話やスマートフォンでメールを読み書きするのは当たり前のことだろう。

 しかし、パソコンと携帯電話やスマートフォンとを比較した場合、重大な差がある。文字入力の際の予測機能である。携帯電話やスマートフォンで単語を入力しようとすると、一文字目を入力したとたん、選択肢の候補が自動表示される。

 選択肢を無視し、自分が使いたい単語を入力することはできる。学習機能がある機器なら、その単語を記憶し、次回から選択肢の中に入れてくれる。学習機能がない機器の場合、機器がもともと持っている選択肢が常に表示される。いちいち入力し直すのが面倒になり、そのうちに選択肢にある単語を使ってメールの文を書くようになる。

 「少しずつ、ときには自分でも気づかないうちに、開発元のテストチームが使用していた言葉を使うように仕向けられている。(中略)その結果、無意識のうちに、自分の語彙が手のなかにある携帯電話と同じになってゆくのだ」

便利だが不気味な単語予測機能

 この指摘は『機械より人間らしくなれるか?』という本の著者、ブライアン・クリスチャン氏によるものだ。

 同書のテーマは「AI(人工知能)は人間のように思考できるか」というもので、人間より人間らしく対話できるAIプログラムのコンテストの話、米IBMのAIはチェスのチャンピオンに勝ったとは言えない話、などが取り上げられている。携帯電話の予測機能も広義のAIというわけだ。

 著者は大学でコンピュータと哲学の双方を学んだという。科学ジャーナリストの仕事をしつつ詩人でもある。著者の書いているのは単純なコンピュータ礼賛でも、単純なコンピュータ批判でもない。携帯電話の予測機能を著者自身、便利だから使っていると言いつつ、不気味でもあると述べる。

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