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ケース5 上から降りてきた目標をそのまま伝える中間層の悲劇

「俺も上からやれと言われたから・・・」で駄目になる

2012年12月4日(火)

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組織運営に悩む6人の“こまった上司”たちが登場します。上司たちの悩みの根源がどこにあるのか?アクションラーニングの斉藤さんがどうすればチームが活性するのかを解説します。

【質問】俺がやりたいワケではない。組織の論理を分かってないメンバーたち

 チームリーダーというのは、会社の中の一部のリーダーであって、会社全体のリーダーではありません。ですから、チームリーダーがそのチームのすべてを決めていくなんてことは不可能です。私にできることは、限られているのです。チームのメンバーも、それくらいのことには、少し考えれば思い至るはずです。

 ところが、私のチームのメンバーは、それを理解しようとしません。それどころか、無理難題をふきかけてきます。

 我々のチームの数値目標は、会社の数値目標によって決まります。会社の目標が決まり、事業部の目標が決まり、部の目標が決まり、そしてこの課の目標が決まります。

 また、チームの方向性というものも、まずは会社や事業部の方針が決まれば、それに従って自ずと決まっていきます。

 先日、私のチームのサービスのプロモーションのために、SNSを活用するということがきまりました。これを決めたのは、私の上の上司です。「とりあえず1年間、SNSをやってみろ」というわけです。そこで私は、チームの中でもっともインターネットに長けている若手に、この仕事を任せることにしました。

 するとその若手が「なぜSNSを使うのですか」などと聞いてくるのです。さらには「SNSを活用することで、どういった成果を期待しているのですか」「達成すべき数値目標を教えて下さい」とまで尋ねてきました。

私自身には、目標もやる理由などありません

 しかし、私には「なぜSNSを使うのか」という理由などありません。期待している成果も、数値目標もありません。なぜなら、とりあえずやってみることが、このチームに課せられたミッションなのですから。私はその若手に、些末なことに気を取られず、まずはやってみるようにと伝えました。

 それから3カ月が過ぎたところで、私は事業部長から「SNSでのプロモーションを強化するように」と言われました。まだ具体的な目的や数値目標は提示されませんでしたが、そこで、スタッフを一人からふたりに増やしました。

 さらに3か月が過ぎたところで、またしても事業部長から「SNSでのプロモーションは中止」と言われました。どうも、思っていたほど効果が出なかったことが原因のようです。

 そこで私は2人の部下にその旨を伝えました。すると彼らは激怒しました。そして「なんのための半年間だったのか」「そもそも、何をしようとしていたのか」などと口々に言います。そんなことを聞かれても、私に答えられる筈もありません。彼らにもそれは十分に分かりそうなものです。

 最近、その2人のうちの1人から、異動をしたいと聞かされました。またもう1人からは、退職したいと言われました。こんな風では、別の部署、別の会社でも通用しないと思うのですが、彼らにはそれが理解できないのでしょうか。

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「ケース5 上から降りてきた目標をそのまま伝える中間層の悲劇」の著者

斉藤 秀樹

斉藤 秀樹(さいとう・ひでき)

アクションラーニングソリューションズ代表取締役

ビジネス・チームビルディングの第1人者として、コンサルタントして活躍。アクションラーニングソリューションズ代表取締役、日本チームビルディング協会代表理事。

※このプロフィールは、著者が日経ビジネスオンラインに記事を最後に執筆した時点のものです。

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