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ケース6 昔の経験談を語る上司を部下たちが嫌いな本当の理由

昔とった“きねづか”武勇伝がチームを駄目にする

2012年12月11日(火)

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組織運営に悩む6人の“こまった上司”たちが登場します。上司たちの悩みの根源がどこにあるのか? アクションラーニングの斉藤さんがどうすればチームが活性するのかを解説します。

【質問】私の経験を部下にも生かして欲しいのに、部下はきかない

 私はこの会社に勤めて15年になります。昨年ようやく、課長と呼ばれる役職に就くことができました。肩書きはさほど大切ではないと思っていますが、若手には、これまで私が経験したことを伝え、彼らの役に立ててほしいと思っています。

 この10年を振り返ると、実に様々なことがありました。特に思い出されるのは、入社2年目の試練です。オフィス用プリンターの飛び込み営業を続ける毎日でしたが、なかなか結果を出せず、長い人生にはこういう時期も必要だとは思っていましたが、精神的に滅入ることもありました。

 そこで私は、営業のやり方を変えてみることにしました。プリンターを売るのではなく、印刷に関するトラブルを解決するというアプローチをすることにしたのです。「プリンターのご案内に来ました」と言うよりは「印刷関連でお困りのことはありませんか」と言った方が、ずっと話を聞いてもらえます。簡単な印刷トラブルを解消したことで、成約に結びつけられるようになりました。

私の指示。部下の反応はいまいち

 それから、10年目も転機であったように思います。この頃私は、新しい小型のプリンターの販売部門に所属していました。こういった小さなプリンターは、誰が使うのか。そう考え、私はこれは女性に使ってもらおうと、家電量販店での展開に加え、平日のスーパーでの案内をはじめ、有名女性ブロガーへの試用のお願い、ママさんサークルへの貸し出しなど、あらゆる手を打ちました。なかでも、当時人気の絶頂にいた男性アイドルを広告に起用したのが、決定打だったと思います。その結果、販売成績は当初の予測を上回るものになりました。ちなみにこのときの小型プリンターは、現在は製造されていません。

 私は若手に対して、ことあるごとにこの話をし「まずは印刷の苦労を尋ねよ」「有名人の起用は効果的だ」と言っているのですが、反応は芳しくありません。

 「印刷の苦労は当時に比べると激減している」「有名人頼みの広告には限度がある」などと、1人前のことを言います。そして「それよりも今どうすべきか、方針を示してほしい」などと言います。

 しかし、私が語っていることは経験にもとづいた事実ですし、今どうすべきかについては、私がどうこう言うよりも、現場にいる彼らが、私のアドバイスなどを踏まえた上で、しっかりと考えるべきです。そうしなければ、彼らは成長しないでしょう。思えば私も、上司や先輩の成功談を聞きながら、それを真似たことも少なくありません。今の若手にも、謙虚に学ぶ姿勢を身につけてほしいと思っています。

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「ケース6 昔の経験談を語る上司を部下たちが嫌いな本当の理由」の著者

斉藤 秀樹

斉藤 秀樹(さいとう・ひでき)

アクションラーニングソリューションズ代表取締役

ビジネス・チームビルディングの第1人者として、コンサルタントして活躍。アクションラーニングソリューションズ代表取締役、日本チームビルディング協会代表理事。

※このプロフィールは、著者が日経ビジネスオンラインに記事を最後に執筆した時点のものです。

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