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ハーバード「白熱先生」が被災地に

グローバル時代の日本人像

2012年10月26日(金)

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 48年ぶりに日本で年次総会を開いた国際通貨基金(IMF)・世界銀行。被災地の仙台で防災をテーマにした会合には、米ハーバード大の「白熱先生」がいた。マイケル・サンデル教授ではない。北川智子さんという日本人の女性である。

 総会期間(9~14)日の最初に開いた「防災と開発に関する仙台会合」には、IMFのクリスティーヌ・ラガルド専務理事やキム世界銀行総裁らの姿があった。世界の経済動向や欧州対策を論じた、いわゆる今回の主役を務めた人々である。

 ただ仙台では、そうした「表」の行事が進行しているすぐ近くで、もっと興味深いイベントが開催されていた。主催は「TED」。世界を変えるようなアイデアを支持する米国発の非営利組織で、いろいろな地域で独自イベントを開いている。

 世界の有識者が特定のテーマや思想について、目の前の聴衆に語りかけるライブ形式をとり、これまでビル・ゲイツやゴードン・ブラウン英元首相らがスピーカーを務めている。

 11日の災害をテーマにした仙台イベントでは、限られた短い時間の枠内で、ビジネス、芸術、政治、科学などの分野で活躍する有識者が集まり、災害復興、災害に強い社会、希望について力強いメッセージを発信した。

 アカデミー賞にノミネートされた経験も持つ英映画監督、ルーシー・ウォーカー氏が自身のドキュメント作品「津波そして桜」を語り、カタール財団コンピューティング研究所のパトリック・メイヤー氏が最新のテクノロジーを活用したハイチなどでの災害支援活動に言及した。

北川さんは日本史の先生

 日本人では、ローソンの新浪剛史社長が未曾有の被災後にどう営業に漕ぎ着けたかを英語で熱く語りかけた。そして、もう1人の日本人スピーカーが北川智子さん。2009年から最近まで、米ハーバード大で日本史を教えていた人物である。

 「歴史は常に生き物です。歴史は一掴みの人に向けたものではなく、むしろ国際的な理解を醸成させて、自然災害が発生したような時に協力するためにある」。歴史学者である北川さんはそう静かに語った。震災が起きると、米ハーバード大でも教え子たちが支援したいと立ちあがり、独自に映画をつくって世界に発信したという。

 ところで、この北川さんは一体どんな人物であろうか。今年9月には日本の政府が選んだ「世界で活躍し『日本』を発信する日本人」の1人になった。今春新潮社から発行した新書「ハーバード白熱日本史教室」は半年で10万部近くも売れたヒット作品である。なぜ、新書ブームが一服した今でも、そんなに売れたのか。理由は単純。北川さんがハチャメチャに面白いからだ。

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「ハーバード「白熱先生」が被災地に」の著者

馬場 燃

馬場 燃(ばば・もゆる)

日経ビジネス記者

日本経済新聞社の経済部などを経て、2012年4月から日経ビジネス記者。電機・IT業界を担当している。

※このプロフィールは、著者が日経ビジネスオンラインに記事を最後に執筆した時点のものです。

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