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カロリーゼロに違和感あり

商品の栄養表示に騙されない!

  • 田代 真人

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2012年10月26日(金)

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 コンビニをのぞくと棚にあふれる多数の飲食品。数々のお菓子にカップ麺、コーヒー、ジュースに始まってビール、酎ハイ、最近ではノンアルコール飲料もいろいろな種類が販売されている。そしてそれらのパッケージに目をやると少ない面積に色とりどりの言葉が躍っている。

違和感のある栄養表示基準

 暑かった夏もようやく収まり、食欲の秋到来で、なんとなく食欲増進の気分だ。とはいえ、健康にも気をつけたいし、食欲とともに体重増進となっても困ってしまう。そういう生活者に向けて、数々の機能性食品や飲料が人気を博している。それらのパッケージには、皆同様に“糖質ゼロ”、“糖類ゼロ”、“カロリーゼロ”、“カロリーオフ”など文字が書かれている。ついつい食べ過ぎてしまうこれからの季節に、これらの食品は魅力的だ。

 しかし、表示をそのまま信じることは止めたほうがいい。なぜならこれらの表示には多少の嘘が含まれているからだ。これら栄養表示自体は、栄養改善法から平成15年(2003年)に施行された健康増進法に引き継がれており、次のように定められている(一部省略)。

(栄養表示基準)
第三十一条 内閣総理大臣は、販売に供する食品(特別用途食品を除く。)につき、栄養表示(栄養成分又は熱量に関する表示をいう。以下同じ。)に関する基準(以下「栄養表示基準」という。)を定めるものとする。

 この法律を受けて、飲食品には各々表示がされている。しかしその基準が、過度の揺らぎを許している。消費者庁の「栄養成分表示とは」という資料にその基準がある。

 ここではまず「たっぷり」「ひかえめ」「ゼロ」などの“強調表示”の基準があり、各成分が基準値以上であれば「高い旨[高、多、豊富等]の表示」をおこなってよいことになっている。

 問題は、「含まない旨、低い旨、低減された旨の表示」に示された基準である。それでも「低い旨[低、ひかえめ、少、ライト、ダイエット等]」は感覚的表現なので違和感はない。問題は第1欄の「含まない旨」である。以下の表のように「無」、「ゼロ」、「ノン」などの表示は、実際の値が「0」でなくてもいい。「0」でなくても「0」と表示していいことになっている。ここに違和感を感じる。

「栄養表示基準等の取扱いについて(平成8年5月23日衛新第46号)」より抜粋

コメント11件コメント/レビュー

てっきり、カロリーオフの製品があふれかえっている現実を嘆くコラムだと思って読んでしまった。毎年、健康診断で痩せすぎと判定される人にとって、カロリーを摂取する機会を奪う風潮は是正できないだろうか?(2012/10/26)

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てっきり、カロリーオフの製品があふれかえっている現実を嘆くコラムだと思って読んでしまった。毎年、健康診断で痩せすぎと判定される人にとって、カロリーを摂取する機会を奪う風潮は是正できないだろうか?(2012/10/26)

業界の都合が優先される事例の一つでしょう。超高級でなくとも、業界が普通に導入する測定器で測定限界とならないものはゼロ標記すべきでないと言うのが私の考えです。●「静岡茶」の件はご存じでしょうか。静岡県は茶の産地として有名ですが、静岡産の茶は他県産とブレンドした方が美味しいそうで、「静岡茶」とされた商品で、多い銘柄では半数超も他県産の茶をブレンドしています。そのため、原産地標記でもめたのです。混ぜた方が美味しいからやってきたという自負もあるのか、ブレンド率50%までは「静岡産」で良いだろう、というのが静岡県内の茶業界の発想でした。自分たちはそれで売りたい一方、仮に牛ミンチが「和牛とアメリカ牛とを50%ずつ混ぜたので『国産牛ミンチ』です」と言われれば、茶業界労働者は納得して買うでしょうか?●スーパーでは、前述の牛事例なら50%ずつであることを個々のパックに明示していますよね。店内でミンチ化してパッキングすると全パックを同重量にできないため、個々にパック重量を計量し、個別にラベルを貼るのがスーパーでは普通の行為です。広義の一品モノを作るローカルスーパーにできて、大手メーカーにできないはずはありません。(2012/10/26)

数字と言葉(糖質、糖類、そして糖分)に、いかに気をつけなければならないか、なかでもアルコールに関しては、”酒酔い運転”の有無にかかわるから恐ろしい。(2012/10/26)

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