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社内諜報力 凝った社内資料はリーダーの無知を表す

第2回 社内をよく知れば、意思決定のスピードが上がる

  • 吉越 浩一郎

バックナンバー

2012年11月20日(火)

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 現在のような変化が激しい時代、慎重に検討している間にも状況は刻々と変わっていきます。さっきまで渡れた川が、1時間後にはもう泳ぎ切るのが不可能な状態になる。それが現在のビジネス環境だと私は思っています。

 そこで必要不可欠なのは迅速な意思決定です。現代のリーダーにとって即断即決する力は重要なスキルと言えるでしょう。

 ときどき「優柔不断な性格で、なかなか決断できない」という人がいます。ですが、物事を決められないのは、決して個人の性格や性質によるものではありません。

現場を知るには努力と投資が必要

 トリンプ・インターナショナル・ジャパンの社長時代、私の意思決定はかなり速かったと思います。それは現場を熟知していたからです。

 私は「後は担当部門に任せ、議事録を読めば理解できると判断するまで」、まず各部門の会議に全部出席しました。通常なら社長が出るようなレベルではない会議も含め、すべてです。

 その目的は、社業にかかわるあらゆる分野について、「現場の担当者の次に詳しいのは社長である自分だ」と言えるようになるためです。現場を知っていれば、数字だけでは尻込みしそうな案件でも、即座に決められます。

「社内の状況をしっかりつかめば、トップの意思決定は速くなる」と言う吉越浩一郎氏(写真:鈴木愛子)

 例えば、かつてトリンプでは既に稼働していた物流の自動化システム増設のため、20億円を超える追加投資を実施したことがあります。

 その額は、当時のトリンプの企業規模を考えると、とてもポンと出せるような水準ではありません。身の丈に合わない投資をして失敗したらどうなるか。そんなことを考えたら、二の足を踏まずにいられないという状況でした。

 それでも、私が即断できたのは、当時、静岡県掛川市にある当社の物流センターへ毎週通っていたからです。

 現状の物流システムでは、販売数量を増やそうにも、出荷のキャパシティーが足りなくなることは明白でした。これを放置しておけば、売り上げ拡大のチャンスを逸しかねない。だから躊躇なく巨額の投資に踏み切れたのです。

 結果的に、物流のさらなる自動化および増設は大成功でした。こうして実現したコストパフォーマンスの高い物流体制は、その後のトリンプの成長と利益に大きく貢献してくれました。

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